臨床心理士の収入?!

2011年5月19日 | By kasai | Filed in: 「臨床心理士」資格.

私自身は臨床心理士ではありません。ですから臨床心理士の方の収入がどうこうについては全くの無知ですが、たまに学生に聞かれることもあるので、そういうときは次のような話をすることが多いです。

かつてはテレビドラマの主人公が臨床心理士だったりなどもあり、それなりに魅力的だったようですが、近頃は「臨床心理士は厚生労働省関係の資格ではなく、文部科学省関係の資格であること」、そして「病院などで勤めると、臨床心理士資格は保険診療の点数にならないので、臨床心理士は給料などの待遇面で十分に評価されていない…」といったような風評?あるいはやや否定的な理解になっているようにも感じられることもあります。
「臨床心理士資格は厚生労働省関係の資格ではない」ことは事実ですが、ここの大学院を出て精神科などの病院や施設で臨床心理士として働いている人たちの多くは常勤で働いています。私のところで修士論文を書いて修了していった学生についてみると、スクール・カウンセラーは基本的にパート・タイムの仕事なのでそれを兼務している人もいるようですが、ほとんどの修了生は常勤で働いています。
ただし、「厚生労働省関係の資格ではないので保険診療の点数にならない」ことも事実です。臨床心理士は精神科などの病院などには必要な人材なので雇用されているわけですが、臨床心理士さんの給料はもちろん病院や施設毎や経験年数などで違うようです。
ただし、「フリーターと変わらないくらいの収入」などというのはあきらかに風評のような言い過ぎですね。なかにはそうした人もいるとは思いますが、少なくとも修了生の臨床心理士のみなさんはそれなりにきちんと生活されていることも確かです。
お金をたくさんもらいたい向きには適していない職域だと思いますが、「人間の心・心理」「精神と病い」に関わるような領域に関心があるならばそれなりに充実した仕事ができると思います。どちらかというと、自分がやっていきたいことという「人生上の目標」というか「やりがい」というか、そういうことと臨床心理士という資格が結びつけば良いのではないでしょうか。
3月11日の東日本大震災…。たくさんの人が亡くなり、家や職場も流されたりして、たくさんの人が避難所生活を強いられています。そういうところにボランティアの方々が様々な手助けに入っていますが、精神科医や臨床心理士もサポートに入っていると聞きます。
あれだけの大惨事だったので、大事な人を失いたくさんのものを奪われた方が多くいます。そうした方のサポートに思いを向けてみると、日常の中で生きて生活していくことの意味と価値にあらためて目を向けざるを得ません。

臨床心理士の方はそうした領域の専門家として社会的な位置づけを得ています。大学院修士課程修了という学歴と収入とは(制度的な問題のために)必ずしもダイレクトに結びついていないかもしれませんが、病院などでも重要な職域として認知されていますよ。



Comments are closed here.