ダンスセラピーというグループワーク

2011年6月18日 | By kasai | Filed in: 「ダンスセラピー・リーダー」資格, 「臨床心理士」資格, 踊らないダンスセラピー.

札幌学院大学の大学院を出て、精神科の病院に勤めている臨床心理士の修了生から、病院でグループでの指導などを考えているという連絡がありました。最近は、個人対象のカウンセリングに留まらず、いわゆる「グループ・ワーク」「グループアプローチ」というように、数名から十数名程度で指導するプログラムが増えています。
臨床心理学そのものは、集団療法や集団精神療法というグループでのアプローチを含んでいますが、実際は、そうした領域を大学院で学んだり理論的に派勉強する機会は限られているのが現状だといえます。
ダンスセラピーについて言えば、個人でのダンスセラピーやプライベート・レッスンを行っているセラピストは欧米には珍しくありませんが、おおむね「グループ」で実施することが多いといえます。
私もこの十何年か、精神科ディケアでダンスセラピーのプログラムを担当していますが、基本的にグループでのプログラムです。ということで、集団アプローチや集団療法に「身体心理学的アプローチ」が加わったのがダンスセラピー、ともいえるでしょう。
私自身について言えば、以前は「グループ・ダイナミックス学会」という学会に入っていて、集団力動、リーダーシップ、小集団運営などについて勉強する機会があったことが、ずいぶんプラスになっています。また、行動科学、それも経営行動科学に関連する領域の研究や指導をしていたことがあり、こちらも小集団で力動やリーダーシップ理論やモチベーションについて学ぶ良い機会でした。
そうした私自身の経験から言えば、「社会的技能訓練SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)」や「集団精神療法」などが精神科領域などで行われる際、小集団での関わりについての基本的な知識や理解が不足しているように感じることが多々ありました。(X理論・Y理論、PM理論、SL理論…いずれもリーダーシップについての基本的な理論ですが、ほとんど知られていないなど)
ということで、修了生からの連絡で、いろいろと伝えられることがまだあることと、そうしたことに関心を持っている修了生で、現場で活躍している臨床心理士がいるということで、大変に心強く感じました。
基本的な知識と理論をそれなりに理解して、実践に少しでも役立つことができればと願っています。グループワークがうまく行くと指導する本人が嬉しいし、参加者も嬉しいし、メンバーさんが嬉しそうにしている病院や施設も嬉しい…。そうなると、大変に良い循環となりますね!



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