ダンスセラピー・リーダー資格と札幌学院大

2011年7月9日 | By kasai | Filed in: 「ダンスセラピー・リーダー」資格, 踊らないダンスセラピー.

三年生の実習科目に「応用実習B(芸術療法)」というのがあります。これは、「描画やコラージュ、箱庭などの実習」と「ムーブメントクラス」と呼ばれる二つの領域を体験的に学習するものです。このうち、後者の「ムーブメントクラス」が広い意味での身体心理療法的な内容であり、ダンスセラピー・リーダー資格取得に必要な内容を指導しています。
この資格は日本ダンス・セラピー協会という団体が発行するものなので、国家資格ではありませんが、日本国内でダンスセラピーを専門的に指導・実践・研究している協会が認定するので、それなりに価値のあるものと考えています(「ダンスセラピー研究」という専門誌が発行されています)。
この原稿を書いている葛西は、この協会が認めるダンスセラピスト資格(スーバーバイザー)を取得しているので、ダンスセラピー・リーダー資格取得に必要な指導が認められてます。ここ数年は、本学の卒業生でダンスセラピスト資格(スーパーバイザー)をもっている非常勤の先生にバトンタッチしています。現在、ダンスセラピー・リーダー資格が取得できる講習や実習を行っている大学は、国内では我が札幌学院大学臨床心理学科だけです。少し誇らしげで嬉しいですね。
最近の精神科領域の傾向としては、世情を反映してかウツやうつ病の方が増えていることと、認知症を含んだ高齢者の方への対応が大きな流れになっています。こうした方の場合は、カウンセリングはもちろん必要ですが、それとともに、グループでの体験的なプログラムが重視されるようになってきました。
臨床心理士や精神保健福祉士などの専門家であるかどうかを問わず、様々な場面での援助的な関わりでは、体を動かしつつ相手と関わるという方法が本当に大事になってきていると感じます。

ということで、今年は四年生対象の「4年生ゼミ」という自主ゼミでは、少し高度で現場で使える「リラクセイション・メソド」を指導して伝えていくことにしました。
ダンスセラピーなどの動きを伴うアプローチは、動いた分だけ心身を休めてリラックスするという展開が極めて自然なのです。そうしたときに用いるのが「リラクセイション・メソド」です。
「踊らないダンスセラピー」という言葉をこのブログで使っていますが、その意味は、ダンスセラピーは必ずしも運動療法ではないことと、動くことの対極としてのリラクセイションが理論的に組み込まれているから、です。
4年生ゼミの参加者には、リラクセイション・メソドを体得してもらい、疲れている家族や友達などに安らぐ機会を作っていってほしいと思っています。



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