スイミン術とダンスセラピーの関係

2011年7月17日 | By kasai | Filed in: 「ダンスセラピー・リーダー」資格, 踊らないダンスセラピー.

タイトルは催眠術ではないのでお間違えのないように。
スイミン術とは、リラクセイション技法に含まれるものだと思いますが、通常のリラクセイション技法には入っていません。積極的に眠らせてしまう…というニュアンスがあるので、研究者や専門家はこうした感じの表現は好まないように思いますし。
私の研究は元々、リラクセイション。またなぜリラクセイションに関心を持ったかというと、リラクセイションの反対の「緊張傾向」から始まっています。緊張しがちな人や状況があるわけですが、どうして緊張するのか、どうしてリラックスできないのか…そうしたことを研究して実践しているうちに,一時は「肩こりの先生」と呼ばれたこともありました。もちろん、肩こりを治す方のセンセイということですが。
理論的には「身体の社会化」あるいは「社会の身体化・社会の肉化」ということが緊張の基本にあるということと、ではそれをどうやってほぐしたらよいか…という問題から始まったものです。
理屈はともかく、精神科ディケアなどでも数分程度の関わりの中で(簡単なストレッチ的な動きとマッサージ的な関わり) 、ディケアのメンバーさんがストンと眠りに落ちてしまうことがあります。「睡眠薬を飲まないと眠れない」と思っていたり、そういうように言っている人がストンと眠りに落ちるので、「何々さん、少し眠っていたよ」と仲間に言われて照れくさそうだったり恥ずかしそうだったり不思議そうだったりします。「睡眠薬を飲まないので眠ったというのは何年ぶり…」みたいな話も出てくることがありますし。
なお、誤解されないためにきちんと書いておきますが、数名から10名くらいのグループでのプログラムでみんなで暖かくほほえましくダンスセラピー的な内容をしている中での出来事です。ちまたで噂されるような怪しげなサイミンジュツではありませんのでお断りしておきます。
(私は日本催眠医学心理学会の会員ですが、ここに書いている内容は催眠法とは直接的な関係はありません。なお、同学会倫理規定で、心理療法や研究目的以外に催眠法を用いないこと、一般の人に催眠法を教示しないことなどが定められています。)

ということで、「リラクセイション技法を教えます」と四年生ゼミの学生に呼びかけたところ、10名ほどが参加してくれました。カーペット敷きの集団療法室という居心地の良い場所で、ずいぶんのんびり丁寧に楽しみながら進めたので実習が二時間近くにもなりました。
四年生は就活などで大変な時期でもあるので、緊張が続いている分、次第にのんびりとして筋緊張も緩んでいき、まどろんだり寝入ってしまった学生もいたようです。というわけで「スイミン術」の内容は体験してもらえたようです。
ダンスセラピーというのは、踊りや動きなどの身体的な要素を心理療法的に活用する方法です。ダンスセラピーではリラクセイションということも重要な要素ですが、とくに技法となっていません。私の場合は「踊らないダンスセラピー」という方法・立場も組み込み、通常のダンスセラピーだけではなくそこにリラクセイション技法の一つとして「スイミン術」を組み込んで活用しています。昔から研究してきたことなので、私には自然な展開となっています。

参加してくれたゼミ生には、家族や友人が疲れて眠れないでいるときには今回経験した内容をぜひ試してほしいと思っています。経験が何よりも重要なので、普段からいろいろと試みてぜひ経験値を上げてくださいねー!



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