精神保健福祉士と臨床心理士の違いは?

2011年7月28日 | By kasai | Filed in: 「精神保健福祉士」資格, 「臨床心理士」資格.

先日のオープンキャンパスには高校生がやってきて学科の説明やミニ講義を聞くとともに、細かな事柄について専門の担当者に質問していました。奨学金とかの細かな質問は私は詳しくないので専門のコーナーで尋ねてもらっていました。
臨床心理学科に関心のある高校生からの質問に、精神保健福祉士と臨床心理士の違いについてというものがありました。精神保健福祉士は大学卒業による資格で、厚生労働省の国家資格です。精神科領域などの病院や施設で働くと、病院はその分がポイントとなって収入になります。臨床心理士は臨床心理学の大学院修士課程2年を修了して、臨床心理士認定協会の試験に合格すると認められます。この資格は文部科学省関係の資格なので、現状では、病院で勤務してもポイントにはならず病院の収入にはつながらない状態です。
私がダンスセラピーやリラクセイションを担当している、あるいは、担当したことがある精神科ディケアや精神科の病院では、プログラムの運営や担当は精神保健福祉士や作業療法士の方が担当することが多く、臨床心理士は個人面談や医師からの指示に基づいて心理検査を担当するのが主な業務となっています。
病院かクリニックかの違いだけではなく、施設のサイズによっても分担の状況は様々だったように思いますが、おおむね上に書いたような職務分担になっています。
基本的には、精神保健福祉士はソーシャル・ワーカー(PSWという略称のSWのところ)なので社会的な部分でのサポートを担当するのに対して、臨床心理士は本人の内面・心理的側面を中心にサポートするともいえるでしょう。
実際の職場ではいろいろな業種の人たちが協力しながら仕事をしているので、相互に重なる部分もあると思いますが、本来はそのように異なる領域です。
臨床心理学研究科の修士課程には、精神保健福祉士の資格をとったけれども、進学してきた学生がおります。これは凄いことだと思いますが、大学院修了後に臨床心理士の資格を獲得すると、職域が異なる二つの資格をもってしまうことになります。どちらの資格でどのように就職して働くのか…思えば少しぜいたくな悩みかもしれませんね。



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