質問にお答えします-後期第3回-

2013年10月31日 | By mori | Filed in: 心理学(2013年度).

(全文読む場合はタイトルをクリック) 前回の授業内容に対しては質問がなく、「今日の一句」のみの投稿がありました。それではみなさん、雅な雰囲気をお楽しみ下さい。

今日の一句

[その壱]

行動の 可能秘めたる 環境の 特性とりだす アフォーダンス

[コメント壱]

正確に言うと、行為(行動)の可能性として環境が持っている(と言っても、生体の身体との相関関係で決まるのですが)特性をアフォーダンスと言います。「とりだすこと」ではなく、「とりだされるもの」の方ですね。ここに注意してくれれば、この句はアフォーダンス理解に役立つと思います。

 

[その弐]

環境への 認識つねに 変わりゆく時の流れと 共にあるゆえ

[コメント弐]

正確に言うと、環境の認識(認知、知覚)が変わるのは経験によってであり、時間が過ぎれば変わるものではありません。ただ、時間とともに経験が増えて行くと考えれば、この句は、知覚が発達するものであることをうまく描写した句と言えるでしょう。

 

[その参]

知覚とは 外側からの 刺激うけ 思考 知識で 推論すること

[コメント参]

この句で読まれている知覚の考え方は、旧式(伝統的)なもので、授業で解説したアフォーダンス理論に依るものではありません。昔からある、そして今も心理学者たちがとらわれている知覚観を適切に描写したものだとわかってくれれば、これもまた簡潔なよい句だと思います。


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