質問にお答えします-後期第4回-

2013年11月7日 | By mori | Filed in: 心理学(2013年度).

(全文読む場合はタイトルをクリック) 前回の授業内容に対しては質問がなく、「今日の一句」のみの投稿がありました。今回も、雅な雰囲気をお楽しみ下さい。

[その壱]

かつてでは 体はバカと されていた 頭よければ 指令出せると

[コメント壱]

今でも「からだは馬鹿」だと思われていますね。脳が指令を出してこそ、ちゃんと動くと考えられているのですから。脳科学が典型です。この起源はどうやらルネ・デカルトにあるようです。「賢い頭が馬鹿なからだを統御する」という心理学の原点はデカルトなのです。心身二元論をとなえ、からだと心は別物だと言ったのもデカルトですが、現代科学ではさすがに心は「脳」に置き換えられました。アフォーダンス理論は、これに対して「からだの賢さ」を強調します。この思想は、デカルト以来目立たなくなりましたが、アンダーグラウンド心理学としてずっと存続しており、たまに顔を見せるものでした。アフォーダンス理論は、この思想を掘り起こしたものと言えるでしょう。このへんの事情は、「魂(ソウル)から心(マインド)へ-心理学の誕生-」(勁草書房)に記されています。

さて投稿の句ですが、このままだとうまく通じない気がします。後半部分は「賢き頭指令出さずば」の方がよくないですか。

 

[その弐]

現在は 脳は身体(カラダ)の 調整役

[コメント弐]

「現代は」とありますが、まだそこまでは行っていません。脳の役割が「調整役」だという主張は、もっと練り上げられる必要があります。よってこの句で詠われている思想は、次の世代の思想となるでしょう。うまく行けばいいのですがね。

 

[その参]

身体(しんたい)と 心はいつも 協応す

[コメント参]

この句をそのままとると、身体と心が別物として存在して、それらが協応している印象を与えませんか。アフォーダンス理論では、身体の各部分が協応すると主張するのであって、身体と心が協応するのではありません。

身体の各部は常に協応す   上の句だけ作ってみました。下の句求む。


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