質問にお答えします-第6回-

2014年11月25日 | By mori | Filed in: 心理学概説(2014年度).

(全文を読む場合はタイトルをクリック) 今回の授業内容に対する質問への回答です。

Q1. 今回の講義の青年期の発達課題についてです。オファーの研究で、ごく普通の高校生を対象に調査したとありますが、ここでもし、有能な青年や、精神的に偏っている、または精神が著しく病的な青年の場合でも、同じ結果は出ますか?また、青年期を通過するルートがあり、大多数は通らないとありますが、つまりどのようなルートを通るのでしょうか。

A1. 調査はやってみないとわからないので、何とも言えません。ところで、そういう偏ったサンプルについて調査を行なう意義は何だと思いますか。

また、プリントに書いた通り、「混乱なく、おだやかに」青年期を終えます。

今日の一句

[その壱] 青年期 モラトリアムな 大学生  夏休みから 不規則に

解説:私は「モラトリアムとしての青年期」を聞いた時に、知り合いの話(夏休みになってから不規則な生活が戻らないという)を思い出しました。その時、私たち大学生という立場は、仕事に対しての義務も学校に通う義務も無いのでそのような生活に陥ってしまうのではないかと感じたので、この句を思い付きました。

[コメント壱] モラトリアムとは本来、アイデンティティを確立するための準備期間なのですが、拘束がないことによって無軌道に陥る危険もあります。小此木先生が、著書で指摘したのはこういうことだったのだと思います。あなたの言うような事態が生じるのも同様の理由だと思います。

[その弐] バイトして 親孝行に 資格取得  全て出来れば 大人なのかな?

解説:青年期の発達課題の社会の要請から思い付いた一句であり、社会の要請を全て身につければ、果たして本当の大人になれるのか?という句です。ちなみに私は、「社会の要請に全て答えようと頑張ってみても大人になれる訳ではないし、本当の大人というものは人々の概念の中に存在する像であり、共通に実在する人物ではないのではないか」と考えます。

[コメント弐] 授業で言う「大人」とは「子供」や「青年」との対比で用いられる用語で、その定義は社会の要請に応えられるか否かにかかっています。したがって、社会の要請に応えられる人を「大人」と言います。

あなたの定義はそれと別の文脈で、と理解しますが、授業の文脈と異なる文脈で大人の定義をすることは、どういう意義があるのでしょうか。それはそれとして、あなたの定義「人々の概念の中に存在する像であり、共通に実在する人物ではない」というのはどういう意味ですか。前半部分はわかります。後半の意味は? 「共通に実在する人物」ってどういう意味ですか。


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