質問にお答えします-第8回-

2014年12月10日 | By mori | Filed in: 心理学(2014年度後期).

(全文を読む場合はタイトルをクリック) 前回の授業内容に対する質問への回答です。

情報提供感謝します

[提供1]

チンパンジー・サラ、アイの実験について疑問がわきました。2つの実験では絵記号を使っていました。しかし、なぜ平仮名やローマ字など、実際に使っている文字を使わなかったのでしょうか。実際の文字を用いることで、チンパンジー・サラの場合は、文法でなく記号列(信号)を習得しているのではないかという批判が起こらなかったかもしれないと思います。

自分で調べてみたところ、次のようなことがわかりました。チンパンジーは文を単語の塊として見ることができません。そのため、例えば「赤」といった一文字の単語は理解できても、文章を読み取ることができないため、ことばの発展が見込めません。さらにチンパンジーは絵でものを捉えて記憶したり、再現することが得意です。人間でいう、自閉症の方と同じような能力です。実際に特別支援学校や学級では、自閉症の児童生徒に、時間割や自分の要求の絵カードを作って用いています。それらのことから、チンパンジーに実際の文字を用いず、レキシグラムを使用したということがわかりました。

ー出典ー

想像するちから(岩波書店・松沢哲郎)

ヒトは人のはじまり(毎日新聞社・三谷雅純)

チンパンジーは文字の統合ができない

http://blog.goo.ne.jp/urataqw/e/71b64c53c407dce28149ef47d0df9276

 

[コメント1]

わいてきた疑問を直ちに人に聞くのではなく、ひとまずできるところまで調べてみようという態度は、大学固有の学びである「研究」につながります。わからないことを尋ねて、「ふーん」と思っているだけなら、知識を詰め込んでいるだけの「勉強」です。勉強の悪くないのですが、大学生になったのですから、研究の楽しさも知らないと損ですよね。皆さんの手本になることを、今回されたと思います。


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