「大学で社会福祉を学ぶ、その動機について」(人文学部准教授・新田雅子)ほかの記事を掲載しています。以下のリンクからご覧下さい。
人文学部報第33号
人文学部報第33号を発行しました
2012年3月29日特別支援教育関連の授業で障害のある方と交流
2012年1月31日11月18日(金),生活介護事業所ピリカでアクティブな生活を送っている7名もの障害のある若者たちが大勢の職員と共に来学されました。特別支援教育関連科目を担当する二通が依頼したもので,「重複障害教育総論」をはじめとする特別支援教育関連科目を受講する学生たちと楽しく交流することができました。聞くだけの授業では限界があります。移動や食事介助のようすを直に見たり,実際に体験することで学びへの意欲が一層高まります。

ダンスの振付を教えてもらう

AKB48でダンス!

再会を願って
2011年度 福祉分野で働く卒業生との交流会 開催
2011年11月7日10月15日(土)14時~17時,福祉分野で働く卒業生との交流会が開催されました。
この催しは,社会福祉分野で活躍されている本学OBOG(主として人間科学科卒)に広く声かけし,在学生との交流や卒業生相互の情報交換を目的として昨年から始めたもので,今年で2回目となります。今回は1970年卒の大先輩から昨年春卒の社会人1年生まで,20名のOBOGと,7名の現役学生,教員4名が参加しました。
少し長めの自己紹介のあと,人間科学科1期生の上田康広さん(北海道社会福祉事業団太陽の園勤務)より,
布施晶子先生のゼミ生としての学部時代の思い出や伊達市での地域生活支援の取り組みについて講話をいただきました。
その後グループに分かれて少人数での交流となりましたが,「時間が短すぎる!」という声があちこちから聞こえたくらい,お話が盛り上がっていました。SGU卒業生は道内の福祉業界では決して多数派ではありませんが,それでも仲間はたくさんいるということ,それを感じられるだけでもお互い励みになります。多領域にわたる貴重なネットワークの場として,職場とは少し違った角度での研鑽の場として,この交流会の意義を再確認したグループワークでした。
現役学生への呼び掛けも含め,来年度はより多くの方々にご参加いただけるよう,PRの仕方なども工夫したいと思います。
(新田)
人文学部公開講座が開催されました
2011年10月23日「人間と宗教、宗教とは何か」を総合テーマにして、人文学部公開講座(人間論特殊講義)が8月22日(月)から5日間、講師が日替わりで開催されました。多くの学生と市民の熱心な参加により、充実した公開講座になりました。特に今年度は宗教がテーマであったせいか、例年よりも多くの市民の参加があり、各講師の講義も熱のこもったものになりました。


本講座を通して、私たちの日々体験している「宗教文化」が共通の焦点になりました。教育、芸術、生命倫理、スピリチュアルなどにおいて宗教の果たしている意味が問われました。感想文を読むと、普段はあまり宗教に関心をもっていなかった受講生も、身近に体験している宗教文化について自覚的に関心をもつようになった、と講座の意義を述べています。本講座が改めて宗教について広く深く考える機会になったとすれば、企画した者としてはそれだけでも本講座の大きな成果であったと思います。たとえ宗教に対して批判的であれ、今後も宗教文化に対する敬意を培っていきたいものと考えます。


コーディネーター:杉山吉弘(人文学部 教授)
2011年度人文学部合同講演会
2011年10月23日2011年度人文学部合同公演会がさる7月8日(金)に開催されました。(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構より主任研究員の永田夏来先生を講師としてお招きして、「データでみる日本の若者の恋愛と結婚観」というタイトルで講演をしていただきました。

家族社会学がご専門の永田先生は、関西圏および関東圏でいくつかの大学で講師もつとめられ(なかには受講者300人という講義もあって毎週学生たちをときにうならせ、ときにはげましているとお聞きしています)、ご活躍されている社会学者です。ご研究の守備範囲はとても広く、ご専門の家族や夫婦関係の研究のみならず、現代社会における若者研究のプロジェクトにも参加され、継続して実施されている「青少年の性行動全国調査」などにも関わってこられました。今回の講演では、こうしたご経歴をふまえて、テーマ設定をしていただきました。

約300人の人文学部1年生、関心をもって参加した2年生以上の学生、加えて教職員がSGUホールに集まり耳を傾た講演会でのお話の内容を、かいつまんでふりかえりたいと思います。
前半の結婚および結婚観のお話では、1970年代くらいまでの戦後の日本社会と現代の日本社会を比べると、かつては結婚しやすい社会であったのに対して、いまは結婚しにくい社会となっていることが、「ハイパーガミー」(女子上昇婚)といった観点から明らかにされました。しかしながら、一方で、若者の結婚観には大きな変化はなく、多くの未婚者が「結婚意思」をもっているという現状が示されました。
変化したのはどうやら恋愛や恋愛観の方で、そのことは性行動に関する先の調査結果などからもうかがいしることができました。低年齢化や若年出産など、とかくショッキングな話題としてとりあげられがちな、若者の性行動ですが、永田先生によると、調査結果から浮かび上がる若者像は、決してそのようなふしだらなものではなく、むしろ、恋愛という関係をよりいっそう大切にするという若者のあり方でした。これは学生たちにとってもなかなか新鮮な考察だったのではないかと思います。その一方で、恋愛というものからの疎外が、現代の若者たちにとって大きなプレッシャーともなっている様子が語られました。このことは、恋愛関係に限らず、友人関係を含めた若者の人間関係全般に近年指摘される特徴でもあります。
結婚となるとまだ縁遠いのかもしれませんが、恋愛となるとぐっと身近な問題なのでしょう。受講した学生にとっては、自分たちの現状や意識を相対化する機会にもなったように思います。楽しい講演会をありがとうございました。


