奥谷浩一:教員紹介

専門とする研究領域
哲学と倫理学を専攻しています。哲学にかんしてはこれまで古代ギリシャと近現代ドイツの哲学を勉強してきました。ここしばらくは「哲学的人間学」という分野を研究し、現在のわれわれが諸科学の人間研究の成果のうえに立ってどういう人間観をもつべきなのかを考えています。倫理学にかんしては現代の応用倫理学、とくに今ホットな議論の対象となっている生命倫理学、それに環境倫理学に関心をもっています。

担当する専門科目
人間科学基礎論という人間科学科の最重要の必修科目を担当しています。そこでは、人間科学とはどんな学問なのか、その歴史や我が国における現状・課題、人類が21世紀に直面している諸問題についての講義をしています。そのほかに、哲学者の人間論を順次取り上げて解説する哲学的人間学、人間と自然環境との間の倫理的規則を考える環境倫理学、江戸時代の日本の思想家を論ずる日本思想論などを担当しています。

ゼミの活動
ここしばらく「自然生態系の危機と環境倫理学」というテーマでゼミをやっています。北海道は一見すると自然が豊かだと思われていますが、その自然生態系に今危機が忍び寄っています。その現状を一年に2回のゼミ合宿で視察・調査しながら、われわれがその自然にどうかかわって共生していかなければならないのかを考えています。6月の天売・焼尻島合宿では海鳥保護の学習と海岸の漂着ゴミの清掃、9月の釧路湿原合宿では、湿原の保護についての学習と湿原再生のお手伝いをしています。そのほかに、奥谷ファームでの農業体験では、ジャガイモやトウモロコシをゼミ生自身が無農薬で栽培して収穫し、自分達で味わうという贅沢なことをしています。奥谷ゼミの秋の収穫祭はすごいですよ!そのほかに私の自宅で行う2カ月に一度のコンパも奥谷ゼミの名物です。

そのほかのメッセージ
趣味は登山とクラシック音楽などですが、最近は忙しくてあまり山にもコンサートにも行けず、自分の畑での無農薬野菜の栽培と料理で気をまぎらわしています。中華料理が得意です。意外にアウトドア派で、自然観察指導員の資格をもっており、自然観察会ではガイドとしても活動します。学外では自然保護協会の常務理事として活動し、札幌市と江別市の生涯学習活動のプランナーでもあります。単著には『哲学的人間学の系譜』梓出版社、編著には『北海道と環境保護』札幌学院大生協、共著に『環境思想キーワード』青木書店、『ヘーゲル事典』弘文堂などがあります。