公開講座「人間論特殊講義」を開催しました

 8月22日から26日までの5日間、台風が相次いで上陸し不順な天候の続くなかでしたが、人文学部公開講座「人間論特殊講義」を開催しました。

1日目「イントロダクション」

1日目「イントロダクション」(講師:奥田)

 今年度の総合テーマは「人文力~資源としての人文知、闘争としての人文知」です。文学、歴史、文化などのいわゆる人文的な知は、けっして「役に立たない」ものではなく、人間にとっての大切な財産であり資源です。そうした人文知の持つ価値とはどのようなものか、人文知をめぐって権力、学問、一般民衆がどのように戦ってきたか、その戦いは現代社会のなかで今後どのように展開するのかを、人間科学科だけではなく本学のさまざまな学部学科を横断するかたちで教授陣が協力しながら論じることが、本講座のねらいです。

3日目「情報を持てるもの持たざるもの」

3日目「情報を持てるもの持たざるもの」(講師:石川千温先生)

 各回の講義では繰り返し「本物の力」「地域」「多様性」「倫理」「アイデンティティー」あるいは「権力」「少数者」「差別」「壁」などの概念が取り上げられ、これらをキーワードにして、それぞれの講義が互いに密接に結びついていました。講義後のアンケートをみても「自分も積極性を持って大学生活を送らなければならないと感じた」、「文学が人文知の『主戦場』であるという意味が理解できた」など、おおむね好評のうちに当初のねらいは受け止められたようです。

最終日「国際交流:壁とその向こう」

最終日「国際交流:壁とその向こう」(講師:ダン・ヒンクルマン先生、白石英才先生)

 さまざまな角度から「人文知」について考える機会を得ることにより、講義する側の私たちも多くを得ることができました。お天気に恵まれないなか参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

(コーディネーター 奥田)

[活動紹介]博物館実習―その1―

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白衣を着て優しく微笑んでいるのは、本学の鶴丸学長のキャラクター「ツル博士」です。人間科学科現3年生の手嶋さんによる、繊細なタッチで知的な印象のデザインです。これまでの活躍については以下のブログ記事をごらんください。

[活動紹介]文化領域の活動を紹介します―考古学分野―

これからも「ツル博士」には文化領域の魅力を伝えてもらうために、ますます活躍してもらう予定です。今回はその第一弾として、「ツル博士」の専門分野の考古学とも深く関係する博物館実習の授業を紹介してもらいます。


SGUの学芸員課程は北海道内でも有数の歴史を誇り、北海道・東北各地の博物館学芸員として勤務する卒業生は一大ネットワークを形成しています。その課程の中核となる科目「博物館実習」も新学期を迎えて新たな1年のスタートを切りました。

IMG_1155r担当するのは、本学の皆川雅章先生(ディジタル・アーカイブズ)、大塚宜明先生(考古学)に加え、学長の古くからの知り合いでもあり、東京国立博物館に長く勤務され資料や展示の実際を熟知している佐々木利和先生をお迎えしての、豪華な布陣です。最初の授業ではさっそく、どこの博物館の収蔵庫でもかならず見かける梱包材の薄葉紙(うすようし)を手に取りながら、資料を守りかつ作業の効率化を図るための基礎的な手順の実習が行われていました。

企画展示「開け!おもちゃ箱」の開催

私たち学芸員課程の学生は博物館実習の一環として、実習生でアイデアを持ち寄って企画し、実際に企画展を開催します。展示開催にあたり、資料の借用などで多くの方に御協力をいただいたおかげで、11月17日に無事に企画展を開催することができました。

図2:展示制作メンバー

展示制作メンバー

今回の企画展は、おもちゃをテーマにした「開け!おもちゃ箱」です。来館者の皆様に「おもちゃとは何か」について考え、子供だった当時を思い出しなつかしんでいただくことが本企画展の目的です。私たち実習生にとって身近である祖父母(昭和初期)と父母(昭和中期から後期)、私たち(平成)の時代に遊ばれたおもちゃについて展示しています。それらに加えて、日本の郷土玩具や実習生の思い出のおもちゃについても取り上げ展示しました。

図3:展示解説中

展示解説中

図4:昭和初期のおもちゃの展示

昭和初期のおもちゃの展示

図5:現代のおもちゃの展示

現代のおもちゃの展示

図6:郷土玩具の展示

郷土玩具の展示

   北海道新聞やまんまる新聞、大学の周りのお店の方々の皆様の宣伝のおかげで、多くの方々にご来館いただきました。ご来館いただいた皆様ならびに、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

                 <記事と写真 文化領域 大塚先生>

 

[活動紹介]文化領域の活動を紹介します―考古学分野―

文化領域の活動を紹介します。

今回は「SGUで学ぶ考古学」と題し、日々の活動内容をポスターで紹介します。活動に参加している学生たちがポスターを作成してくれました。イラストもお手製で、考古学分野に関連する教員・学生が描かれています。校内でイラストそっくりの人をみかけたら、ぜひ声をかけてみてください。

let’s-party-kokogaku-r札幌学院大学の考古学分野の特徴は、掘る・観る・調べる・作ることを通して、「体と頭を動かす総合学習」を推進している点にあります。詳しくはポスターをご覧ください。

高校生活では、頭に詰めこむ学習が一般的で、それを苦手としていた方も多いのではないでしょうか。そのような方でも本学の考古学分野が実施している総合学習を通じて、体を動かし体験しながら、自然と頭が動く不思議さと楽しさを感じることができるはずです。日々の体験を大切に一緒に考古学を学びましょう。いつでも参加をお待ちしています。

次回は、本学が協定を結ぶ北海道常呂郡置戸町にて8月9日〜16日に実施する発掘実習について報告する予定です。遺跡から出土するたくさんの石器(旧石器時代:約1万5千年前)に加え、町内の人々との交流などの催しも盛りだくさんです。楽しみにお待ちください。

<記事:文化領域・大塚宜明>