地域に出て行く福祉の学び:教室を飛び出そう!

人間科学科の福祉領域では、大学のある大麻地区などの地域に積極的に出て行き、そこでの地域課題や福祉課題の理解を深める教育プログラムを行っています。

例えば、 2年生の人間科学基礎ゼミナールCの2組(福祉系テーマ)では、本学の卒業生が立ち上げた大麻での子ども食堂「ここなつ」に参加し、運営者や立ち上げた本学学生に話を聞いて子どもたちや地域がおかれている状況を学んでいます。6月24日の大学祭ではSGU出張!子ども食堂を開催する予定でその準備も進めています。写真は「ここなつ」で講話を聞いている様子です。

_20170429_094458

また、社会福祉実習を来年に控えた社会福祉演習Ⅰの学生たちは、5月30日に福祉施設の見学実習を行い、児童・高齢・障害の施設に行ってきました。

今年の夏に実習に行く社会福祉演習Ⅱの学生たちは、5月23日に2~3人の組になって地域に暮らす高齢の方や障害を抱えた方、子育てをしている方などのお宅に訪問して、約1時間の模擬面接を行いました。その方がどのような方なのか、どのような生活をしておられるのか、どのような思いで日々すごしておられるのかなどを聞き取ってきました。現在、許可を得て録音した音声から逐語記録を作成し面接技術や会話内容の振り返りを行っています。

卒業年度の4年生の社会福祉演習Ⅲでは、地域を基盤とした支援を学ぶために、大麻地区のフィールドワークを行いました。グループで街なかを歩いて、地域理解という点からひとりひとりが気づいたことを写真にとって報告しあうという授業を行いました。

_20170604_134438

写真は大麻を歩く学生たちです。

人間科学科では、このような地域課題や地域での取り組みなどを具体的に知る機会を多くもっていきたいと思っています。

福祉系大学の学生が取り組む「ソーシャルワーカーの“声”プロジェクト」ワークショップが開催されました

2016年12月17日(土)に、福祉系大学の学生が取り組んでいる「ソーシャルワーカーの“声”プロジェクト」のワークショップが開催されました。「ソーシャルワーカーの“声”プロジェクト」とは、2011年3月11日の東日本大震災を契機として福祉系大学経営者協議会に立ち上げられた災復興支援委員会の活動のひとつで、学生が災害支援活動に従事したソーシャルワーカーから災害時のソーシャルワークや想いを聴き取り、記録として残すことを目的としたものです。今回は本委員会の委員長校でもある関西福祉科学大学(大阪府)の学生2名と教員1名が来学し、復興支援やソーシャルワーク関心のある学生約30名とともにワークショップが行われました。

%e3%81%a1%e3%82%89%e3%81%97

当日の内容は、すべて関西福祉科学大学の学生主導で進められ、関西人ならではのつかみトーク、活動についてまとめられた資料や動画などをみながらプロジェクトが紹介されました。関西福祉科学大学復興支援プロジェクトでは、2012~2016年の5年間で宮城県・岩手県・福島県への派遣が第10次派遣にのぼり、「ソーシャルワーカーの“声”プロジェクト」だけでなく、学生が集めた“声”を発信する「学生“語り部”プロジェクト」も行われてきました。2015年度からは新たに、全国の福祉を学ぶ大学生と災害ソーシャルワークを考える「未来のソーシャルワーカー・ネットワーク」のほか、現地で“災害ソーシャルワーク”について伝えたり、災害支援を考える学生シンポジウムを開催してきたということでした。

%ef%bd%97%ef%bd%93%e3%81%af%e3%81%98%e3%81%be%e3%82%8a

プロジェクト紹介後のグループワークでは、「もし自分がソーシャルワーカーとして働く場所で災害に遭ったら…」という想定で、〔物資〕・〔プライバシー〕・〔配慮が必要な方〕の3つから1つのテーマを選び、グループごとに避難所での支援についてディスカッションを行いました。グループワークでは、時間が足りなかったり、現地の避難所を想像すること、自分がソーシャルワーカーとして働くことがなかなか想定できず苦戦している様子もうかがえましたが、関西福祉科学大学の2名の学生もグループに入り、学生同士積極的に意見を交換していました。また5つに分かれたグループそれぞれから、「話を聞くことで不安が取り除けるかもしれない」「備えることが大事だと感じた」「日ごろの付き合いや住民同士のつながりなどに配慮する必要がある」などの意見が報告されました。

%e3%81%95%e3%81%97%e3%81%8b%e3%81%88

最後に、関西福祉科学大学のお二人から、本プロジェクトが立ち上がったきっかけとして、ソーシャルワーカーは自衛隊や医師などと異なり、活動が見えにくいということ。ソーシャルワーカー自身も「何も出来なかった」という想いや「災害直後には必要ない」という声もあったということでした。しかしプロジェクトメンバーが実際に現地のソーシャルワーカーにインタビューし、その中から出てきた様々な出来事などをもとに災害時におけるソーシャルワーカーの専門性は何かを考え、話し合いを重ねた結果、ソーシャルワーカーの活動のキーワードは、“本来持っている力を引き出す介入”であり、平時からの専門性が災害時にも発揮されていたとまとめられていました。

今回の企画は、関西福祉科学大学側からの申し出で実現したワークショップです。参加した学生の感想には、「同年代にこんなすばらしい活動をしていることに感銘を受けました。ずっと被災地支援にいきたいと思いながらいけなかった大学生活に後悔と、このままじゃいけないということを改めて思わせていただけました」、「震災時に福祉専門職はどのようなことが出来るのか、またどのようなことをすべきなのか考えるきっかけとなった。・・・もし災害が起こったときに対応できるよう、日ごろから何が出来るか考えなければならないと感じた」など、受け入れ担当者としても参加した学生たちの感想に力をもらった企画となりました。

(文責:中田雅美)

参考:ソーシャルワーカーの声プロジェクト公式Facebookページ

https://www.facebook.com/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88-822635364492700/?hc_ref=PAGES_TIMELINE

研究活性化事業で講演会を開催しました

2016年10月1日(土)に、韓国釜山市にある東西大学 社会福祉学部 副教授のユン・ソンホ先生をお招きして、「韓国東西大学における実践力のあるソーシャルワーカー養成戦略と成果」と題した講演会を開催しました。

%e4%bc%9a%e5%a0%b4%e6%a1%88%e5%86%85「会場案内」

当日は札幌市内で開催される全国規模の研修会や学内の行事などと重なり参加者は少なかったですが、通訳(イ・ソンハン氏:日本福祉大学大学院生)を含めた2時間の講演と、約1時間の意見交換をたっぷり行うことができました。

%e3%82%bd%e3%83%b3%e3%83%9b%e5%85%88%e7%94%9f「ユンソンホ先生」

今回の講演会は、いまだ「ソーシャルワーカーの顔が見えない」と指摘される日本のソーシャルワークとソーシャルワーカー養成教育に示唆を与えることができると考え、学内の研究活動活性化事業を活用して実施したものです。韓国釜山市にある東西大学では、独自に「社会福祉学部産学協議体」を設置し、地域の社会福祉館や福祉施設など約120ヶ所の機関(2015年12月現在)と大学が協同して実践力の高いソーシャルワーカー養成を目指していました。例えば、職員教育や実習生及び専門的な人材の供給などの大学による現場支援、そして講義や実践的な教育プログラムの開発など現場による大学支援が行われているとの説明でした。また社会福祉学部では、国で規定される120時間の実習の前に別途ボランティアをおこなうこと、実習生自身のプロファイルの作成及びプレゼンテーション、そして実習機関及び地域分析を課しているとの事でした。

%e6%84%8f%e8%a6%8b%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e4%bc%9a「意見交換」

少子高齢社会であり人口減少社会である日本において、複雑化・多様化する福祉ニーズに対応できる福祉人材の養成・確保は喫緊の課題です。東西大学の取り組みはこれからの札幌学院大学におけるソーシャルワーカー養成にも大きなヒントを与えてくれました。今後も積極的に教育・研究交流を進めていきたいと考えています。

(文責:中田雅美)

高校福祉科で働く卒業生が話をしに来てくれました

2016年7月29日(金)に高校福祉科で教員として働く卒業生が話をしに来てくれました。今回の講義は福祉科教育法Aの企画で、「福祉科教員としていま 思うこと-大学時代を振り返って-」という内容でした。講師は幕別町にある江陵高等学校福祉科教諭の川口翼さんと吉田美明さんのお二人。fukushi160701定期試験期間の初日ということで参加する学生は少なかったのですが、川口さん吉田さんそれぞれの、卒業してから現在に至るまでのことや、大学時代を振り返ってのアドバイスをお聞きすることができました。
また、現在のお仕事については、江陵高校福祉科の現状をまとめたスライドだけでなく、今回のために普段のお仕事の様子や高校福祉科の教員としての想いなどを動画として作成いただきました。ただ話すだけではないお二人の引き出しの多さにただただ感心。fukushi160702fukushi160703そして全体での講義終了後は現在の福祉科教育法履修者との質疑応答時間。
社会福祉士として、教員として、一つひとつのことに丁寧にお答えいただきました。
お二人の先輩の背中をみて、参加した学生さんたちそれぞれが何かつかんでくれればよいなぁ。
私も同じ「教員」として、お二人にたっぷり刺激を受けました。fukushi160704

(文責:中田雅美)

社会福祉実習にむけた事前学習(ゲストスピーカー)

社会福祉士課程では、3年次あるいは4年次に23日間の社会福祉実習を行います。今年度も8月から9月にかけて行う実習の事前学習として、現在、22名の実習生が社会福祉の現場に関する理解、法律やサービスの理解、利用者理解などについて学んでいます。

6月21日には領域ごとに(児童、高齢、障害、医療)現場からゲストスピーカーをお呼びし、講話を聞く機会を設けました。

DSC_0748

各領域に分かれた少人数のクラスで、支援対象となる利用者の方についてのお話や、支援内容の実際、実習にあたって留意すべきことや大事なことは何かなどを学びました。

DSC_0746

DSC_0747

前期中はほぼ毎回のように課題レポートなどの宿題がありますが、みんながんばって準備をすすめています。来週は3日間の事前実習もあり、いよいよ実習先での体験が始まります!

(福祉領域:横山)

実習報告会が開催されました(社会福祉実習)

昨年夏に行われた社会福祉実習修了生15名による実習報告会が12月26日午後に学内で開催されました。今年度も「福祉分野で働く卒業生との交流会」と合同開催とし本学卒業生7名が各地から参集してくださいました。

実習生、卒業生、実習指導者、教員

実習生、卒業生、実習指導者、教員

実習報告会は2部構成で、1部は主に次年度実習生にむけて、各領域ごとの実習内容や経験についての報告でした。1年前から実習終了までの個人の実習モチベーションの変化をあらわしたグラフは参加者の関心をひいたようです。2部は「利用者主体」と「ジレンマ」についてのテーマ報告でした。

発表風景

発表風景

利用者主体も、実習中に感じたジレンマも、学生が経験内容をもちよって、学んだことや考えたことをロールプレイのビデオクリップを作ったり、次年度実習生に投げかけたりしながら発表していました。

次年度実習生も真剣!

次年度実習生も真剣!

吉崎さんのコメント場面

吉崎さんのコメント場面

発表をふまえてフルーツシャトーよいちの吉崎さん(本学卒業生)からコメントとエールをいただきました。

実行委員会メンバー

実行委員会メンバー

実行委員のみなさん、お疲れ様でした!

大学のある文京台の高齢者の方との交流食事会を実施しました。

2015年11月21日土曜日、本学第2キャンパスの厨房・合宿所を使って、文京台第一自治会の方々との交流昼食会を実施しました。

文京台第一自治会の方々が年5回開催する、地域の一人暮らしのお年寄りの社会参加を目的とした「愛のふれあい 地域交流の集い」を、新田ゼミとの共同で開催するこの企画。

今年で3回目になります。

昨年は餃子を皮から自家製で100個作るというチャレンジ企画でしたが、今年は学生のなかから「すいとん」という提案があがりました。そしていろいろと企画を話し合うなかで、地域の方々と一緒にすいとん汁を作るだけでなく、すいとんにまつわる思い出をひとり一言お話しいただくなど、ゆったりと語り合えるような場にしようという方針となりました。

さあこれから肝心の味付けとすいとん投入です。

さあこれから肝心の味付けとすいとん投入です。

すいとんの水加減はこんな感じ。

すいとんの水加減はこんな感じ。

スプーンですくって入れました。

スプーンですくって入れました。

すいとん、一時期は毎日作っていらしたそうです。

すいとん、一時期は毎日作っていらしたそうです。

20歳のころのお話しなど

20歳のころのお話しなど

 

「奥さんお絵かきですよ」ゲーム中。

「奥さんお絵かきですよ」ゲーム中。

「なんだろ、あの絵?」とみんなで思案中。

「なんだろ、あの絵?」とみんなで思案中。

ゼミとして、自治会にボランティア登録いただきました!

ゼミとして、自治会にボランティア登録いただきました!

高齢者福祉について考えるゼミとして、今後も地域の高齢者の方々と実際に触れ合いながら学ぶ楽しみを追求していきたいと思います。

(新田雅子)

江別市錦町のサロンに参加しました(新田ゼミ)

10月14日の秋晴れの日、地域高齢者福祉について学ぶ新田ゼミ(3年生7名+韓国からの留学生2名)の学生が、江別市内の総合福祉センターを会場に開催された「地域交流の集い」に参加しました。

地域の高齢化の実情や住民の福祉的な活動の実態は、頭で、知識として学ぶだけはどうしても実感が湧きません。リアルな活動に参加することで、その必要性や意義、楽しさやむずかしさを体験として学ぶことができると考え、新田ゼミでは日ごろからさまざまなかたちで地域住民と協働しています。今回はその一環として、市内ではずいぶん以前から定期的に活動をしている錦町新生自治会の方々にご協力いただき、午前10時からお昼すぎまで、生き生きとした時間を共に過ごすことができました。

錦町のマサエさん、今回もお世話になります!

錦町のマサエさん、今回もお世話になります!

輪投げで体を動かす

輪投げで体を動かす

韓国からの留学生も挑戦

韓国からの留学生も挑戦

80代の女性陣がうまい!

80代の女性陣がうまい!

意外と盛り上がるのです

意外と盛り上がるのです!

 

昼食は手作りのキノコ汁と炊き込みご飯

昼食は手作りのキノコ汁と炊き込みご飯

うまいっすねー

うまいっすねー

一言づつお礼の言葉を

一言づつお礼の言葉を

来月は同じ錦町の方々のバス旅行(日帰りで南幌温泉!)に参加させていただく予定の学生もいます。また、ゼミの活動としては、本学第2キャンパスの合宿所と厨房を活用した文京台第一自治会の方々との交流昼食会も予定しています。

こんなふうに、地域から学ぶ、リアルに学ぶことを大事にして、ゼミの活動を一層広げていく計画です。

社会福祉実習にむけて「模擬面接」を行いました

8月の社会福祉実習にむけて社会福祉士課程の18名の学生が、基本的な面接技法を習得する目的で訪問の模擬面接(5月26日)を行いました(「社会福祉演習Ⅱ)。

模擬面接の様子

模擬面接の様子

模擬面接は、大学近くの地域の方や、福祉サービス等を利用されている当事者、ご家族の方に、学生の実習前の援助技術を向上させるための目的・趣旨をご理解いただき、面接を受けていただいたものです。約1時間、2人一組になって学生だけで、利用者理解や生活理解のために模擬面接を行いました。多くは協力者の方のご自宅に訪問してお話をお聞きしましたが、この写真は社会連携センターで模擬面接を行った様子です。緊張のなかにも笑顔がみられます。

この模擬面接を行うにあたっては、クラスで「どのような自己紹介をするか」「どのような内容の質問や会話をするか」などを準備しました。

どんな質問をしたらいいんだろう?

どんな質問をしたらいいんだろう?

模擬面接のペアで練習している様子

模擬面接のペアで練習している様子

これから、模擬面接の逐語記録をもとに振り返りを行う予定です。協力者の方には深く感謝申し上げます。(福祉領域:横山)