文化領域の授業風景:キャンパスで測量(考古学実習)

人間科学科の文化領域では、毎年、夏に考古学実習があります。今年度は8月11日から17日となります。

本学では置戸町と協定を結んでいて置戸町内の勝山神社遺跡の発掘を継続して行っています。学生は、黒曜石の石器などを自らの手で発掘するなど、感動の体験をしています。

 

現在は、キャンパス内で測量の実習を行っています。担当の臼杵先生は国内外で発掘に携わってきたプロです。

臼杵先生から測量の方法の説明「まっすぐに立てる」

臼杵先生から測量の方法の説明「まっすぐに立てる」

 

高さ(標高)を測る

 

もう何回も発掘にかかわっている学生も。

もう何回も発掘にかかわっている学生も。

 

臼杵先生は国内外で発掘にかかわっています。

 

キャンパス(野外)での測量以外には、教室で測量のマニュアル作成などを準備中で、夏の実習に携帯できるようにしています。

 

発表中。先生からの注文も。

発表中。先生からの注文も。

 担当の臼杵先生と鶴丸学長は、国内外で発掘に携わってきています。学長は多忙な日々ですがたまに考古学実習室におられます。

考古学実習担当の臼杵先生と、鶴丸学長

 

考古学実習室でパソコンにむかう鶴丸学長は、置戸町の発掘に携わってきました。

考古学実習室でパソコンにむかう鶴丸学長は、置戸町の発掘に携わってきました。

札幌学院大学には考古学資料展示室もあります。はにわの複製品や、石器、土器などが展示されています。

A館の1階にあります

A館の1階にあります

はにわの複製品。とてもいい表情しています。

 

たくさん陳列されています

たくさん陳列されています

考古学実習室になにげなくおかれた複製土器

 

ガイコツは複製。黒曜石もたくさんありますが全部、ナンバリングされています。

ガイコツは複製。黒曜石もたくさんありますが全部、ナンバリングされています。

 発掘ができる人間科学科の文化領域(考古学実習)には、驚きと発見があります。是非、展示室をのぞいてみてください。

新任教員の紹介

2013年4月より新しい先生をお迎えしました。児島 恭子先生です。手にされているのは、先生お気に入りのSGUマスコットキャラクター「ブラウニー」(エゾりす)です。
 
SGUのマスコットキャラクター「ブラウニー」(エゾリス)を手に。

 

【自己紹介】

2013年4月1日に札幌学院大学に来ました。日本史の授業を担当しています。専門は何かと尋ねられると、困るんですよ。卒業論文は「倭の五王」でした。中国の『宋書』に書かれた5世紀の倭国の5人の大王のことです。修士論文は8世紀の戸籍に載っている数千の人名の分析から、律令の父系的な家族秩序とは異なる家族の実態を明らかにしようとしたものでした。同時にエミシ・エゾへの関心からアイヌ語の勉強をしていて、アイヌ史に傾いていきました。だから日本史・東洋史の文献研究を基礎に、アイヌ語によってアイヌの文化を理解することを通じて、総合的なアイヌ史研究を構築するというのが、ひとつのおおきな道です。それは時代を限らない視野を必要としています。博士論文はアイヌ史でした。また、女性史研究にもかかわっていて、どちらも日本史研究との関係が、不当にもマイナーとみなされています。近年は樹木の文化史にも関心をもって、夢中になっています。とくにイチョウですが、なんでまたそんなことを、という質問もされて、困っています。イチョウは人間が植えることによって現在に至っているので、歴史の問題なのです。興味のある人は委細面談。
 ユニークでオリジナリティがあることが大事。理想は、何によらず大胆かつ細心なことですが、じっさいは穴だらけの私の研究と人生。それでもどこかに光る部分があれば、と思います。
大学時代に培ったことはあとで利いてきます。歴史を学ぶことは人間である自分を知ることであり、洞察力(この言葉、かっこよくて大好きなんです)を磨く営みです。共感できる(かもしれない(気がする))という学生諸君を待っています。

とっても明るい先生です。

とっても明るい先生です。

 

児島先生が着任された4月上旬にはまだ固かったSGUキャンパス内の桜のつぼみも、連休明けの現在、ピンク色がみえてきました。大学内もようやく春らしさが出てきました。

DSC00993DSC00997DSC00998

2010年度卒業論文発表会を開催しました

ご報告が遅くなりましたが、去る2月14・15日の2日間に2010年度人文学部卒業論文発表会が開催され、人間科学科文化領域では18名の学生が口頭発表と質疑応答に臨みました。


例年のことながら学生諸君が選択した卒論のテーマは幅広く、鳥獣人物戯画や江戸時代の修験道からよさこいソーラン祭り、さらには観光地や公共施設のトイレにまで及びました。


会場には、ちょうど1年後に自分たちが卒論発表を行うことになる3年生、そして2年生や1年生も多数出席し、先輩たちの4年間の学修の成果に耳を傾けていました。
みなさん、卒論の執筆と発表お疲れ様でした。その過程で得たものがこれからの糧となることを願っています。

(奥田)

2010年度博物館実習展示

 学芸員課程の博物館実習で「河童展」という河童を題材とした企画展を行ないます。『なぜ、かっぱ?』をテーマに河童とは何かを問いつつ、現代社会における河童の捉えられ方を調査した内容となっています。興味がある、なしを問わず、お時間に余裕がある方は是非、足を運んでみて下さい。


展示期間:平成22年10月19日(火)~平成22年11月16日(月)
展示時間:月・水・木・金 9:10~17:00
     火       13:00~17:00
     土       10:00~14:00
日曜、祝祭日は休み
場 所:札幌学院大学A館1階考古学資料展示室
入場料:無料

実習生一同、皆さんのご来場を心からお待ちしています。

卒業論文―大学生活の集大成―

さる3月19日に2009年度学位記授与式が行われ、人間科学科では134名の皆さんが卒業を迎えました。おめでとうございます。
ここでは、今年度文化領域の卒業論文で高い評価を受けた卒業生の一人である高橋史弥くんに、自分の卒業論文の内容と執筆に関わるエピソードを、後輩へのアドバイスなどを交えながら、紹介してもらいました。高橋くんは4月から東京の大学の大学院に進学し、卒業論文を踏まえて研究をさらに発展させて行く予定です。今後のますますの活躍を期待しています。

(人間科学科 奥田統己)

人間科学科では、大学卒業のための必修科目として卒業論文の作成があります。卒業論文は、自分の興味のある事柄を研究していくものです。僕は、「北海道十勝地方における葬送儀礼の変容」という内容の卒業論文を書きました。十勝地方の葬式の変化の様子を、民俗学的に解き明かしていくというものです。北海道の葬式については、詳細に調べられている文献は少なく、十勝地方に限っていえば、ほとんど無いといってもいいくらいです。そうした地域での葬式の昔の方法と、現在の方法とでは、どのような違いがあるのか、その変化の理由は何なのかということを調べたのが、僕の卒業論文です。葬式は、地域によって方法に違いがあります。ですから、記録のあまり残っていない場所での葬式の方法を調べて、記録しておかなくては、人々から忘れ去られてしまい、過去にその地域で葬式がどのように行われていたのかを調べることが不可能になってしまいます。そうしたことの危機感から、このような卒業論文を書くことにしました。
卒業論文を執筆するにあたっては、その分野に関して研究されている本を読みます。一般書店に並んでいる物から、すでに絶版になってしまった本まで、出来る限り多くの本に目を通します。札幌学院大学にない本は、他大学から取り寄せることもできます。そうして、自分の研究したいことの知識を蓄えます。次に、実際にどのような調査を行えば、自分の目標とする成果を上げられるのか、質問項目の設定をします。僕の場合は、文献に書かれたものがほとんどないので、十勝地方に昔から住んでいた高齢者の方々からの、聞書きという、ボイスレコーダーを使って、話を聞き取る方法で調査しました。その際の、最低限のマナーとして、この研究に関することは、しっかりと調べ、さらに自分の知らないことを教えてもらうという姿勢で高齢者の方々と接しました。中には90歳を超える方もいらっしゃったので、疲れていないかなど、相手の状況にも常に気を配りました。
また、葬式という話をうかがうので、相手の触れられたくない面に話が及ぶこともあり、どのように質問をすればよいのかということなど、苦労することも多かったのですが、実際に経験者からお話をうかがうことは、文献には書かれていないことや、自分のまったく知らない話、相手の苦労した話などがあり、とても興味深いものでした。例えば、積み上げた薪の中に死者を座らせて野火で焼いてしばらくすると、ボンという音を立てて死者の手足が吹き飛ぶことがあり、当時は怖かったが死を身近に感じることができたとか、全身に白い着物をまとい、死者を棺に載せて火葬場まで歩いたなど、多くのお話をうかがうことができました。その他、昔は人が亡くなると、隣近所の人が駆け付けてくれて、お手伝いをしてくれたが、今はそういうことがない。隣の人の顔も分からない世の中だという話をしていた方もいて、過去と現代の社会の変化が葬式に与えた影響を、経験者からじかに聞き取ることができました。
僕の卒業論文の主な成果としては、十勝地方の帯広市以南の地域では、屋外で火葬していた時代、お墓と、火葬していた場所の両方にお参りしていたということ。十勝地方では、納骨堂と呼ばれる、お寺の屋内に設けられた場所に遺骨を納めることが多いということなどを新たに指摘することができました。
卒業論文は作成が大変な物ですが、大学生活で得た知識や技術の総括となるものだと思います。また、卒業論文の足りない部分を、友人と指摘しあったり、補いあったりすることは、卒業論文執筆の際の大きな楽しみの一つです。卒業論文は、今後、大学生活を振り返る時の、よい思い出となることでしょう。

(2009年度人間科学科卒業 高橋史弥)
(画像はいずれも芽室町・真宗大谷派法運寺納骨堂、2009年3月26日および8月13日撮影)

2009年度博物館実習実習展示が始まりました

09museum

・展示テーマ

消しゴム展

・展示の目的

普段使う消しゴムは、シンプルな事務用のものがほとんどです。しかし、消しゴムには、かわいらしいものや、遊ぶ道具になっているものもあります。それら、様々な消しゴムを展示し、楽しんでいただくことが最大の目的です。

・展示の趣旨・紹介

身近な道具である消しゴムがどのように誕生したのか、といった展示からかわいらしいものや遊べるものまで、様々なものを展示しています。それらの消しゴム達を見て、触れて「こんなものを持っていた」と懐かしさを感じていただくほか「こんなものもあったのか」という新しい発見があれば幸いです。ぜひご来館ください。

・開館期間

2009年10月26日(月)~11月20日(金)

・開館時間

月・木・金曜日 9:00~17:00
水・土曜日   9:00~13:00
火曜日     12:30~17:00
※日曜・祝日は休館です。

・展示会場

札幌学院大学A館1階 考古学資料展示室

09museum2

モンゴル国チントルゴイ城址の調査成果刊行

2009年3月に本学総合研究所から『チントルゴイ城址の研究Ⅰ』を刊行しました。2006~2008年度の3年間に,日本私立学校振興・共済事業団の学術研究振興資金の助成を受けて実施した調査の中で,特に測量調査の成果部分をまとめたものです。
chintolgoj1 チントルゴイ城址は,11世紀初めに契丹(遼)国によって設置された鎮州の治所跡と考えられています。鎮州は,契丹の北方にいたタタールなどの遊牧集団との最前線に設置された辺防州ですので,日本でいうと古代の多賀城や陸奥鎮守府などに近いかもしれません。
城址といっても,単なる軍事施設ではなく,周囲約3.7kmを城壁で囲い,内部は道路により碁盤状に区画され,その中に建物が配置されています。京都(平安京)やそれをモデルとした札幌中心部のように,整然とした設計を持つ都市ということができます。現在は,何も無い草原ですが,900年前には大都市が広がっていたのです。ここには数万人が居住していたと思われ,調査の結果,城壁の外にも居住地があることが確認できました。また,生活用水や農耕のための灌漑用水のための水路が近くの川から引かれていたことも,地上観察や航空写真から確認できました。都市ですから当然生活インフラの整備も行われていたわけです。なお城址の詳しい内容については,私のHPを参考にしてください。

北東アジアの考古学

大規模な遺跡ですので,測量もかなりのハイペースで行いましたが,それでもよくできたなというのが感想です。この測量図に基づいて,今後は発掘しながら測量からの仮説を確かめていく必要があります。そして,このような都市の建設と維持,人口集中が草原地帯で行われた場合,当然周辺の自然環境に大きな影響を与えたことが考えられます。また,都市を維持するための生産・流通も考えなくてはいけません。そのため,都市内部の調査,土器や鉄製品などの地元産品の生産の解明,陶磁器など外部から持ち込まれた製品の検討,花粉等による古環境変遷の解明など多くの課題が残されています。
chintolgoj2 同程度の規模を持つ奈良の平城宮跡はすでに50年間調査が継続されていますが,それでも調査の割合は半分に及んでいません。もちろん,人員や予算に限界のあるモンゴルでの都市遺跡調査は,さらに時間がかかることは間違いありません。今年度から調査の主体は,中世城郭の第一人者である奈良大学の千田嘉博先生にお願いすることになりましたが,私も当然調査に関わっていきます。この成果を第1段階として,モンゴルでの調査研究にとりくんでいく予定です。chintolgoj3

(臼杵勲)

2008年度博物館実習(第2班)実習展示が始まりました

学芸員課程設置科目「博物館実習」履修生による実習展示(第2班)「僕らが遊んだゲームたち~変化を遂げた家庭用ゲーム機~」が始まりました。皆様のご来場をお待ちしています。

08121324

テーマ
家庭用ゲーム機の歩みについて

目的
日本における家庭用ゲーム機の変遷を追うことで、昔から最新の家庭用ゲーム機がどのようにつながってきたかを知ってもらう。

展示の趣旨
家庭用ゲーム機は1973年に発売された「オデッセイ」から始まり、日本では1983年に発売されたファミリーコンピュータで一般家庭へと普及していきました。ここ数年の家庭用ゲーム機は、通信化機能や教育・学習機能を持ったりするなど多様性が増してきています。
今回の展示では、家庭用ゲーム機の始まりから現在に至るまでの機種・ソフトを順番に並べ、どのように移り変わってきたのかを展示しています。
一つのソフトをとってみてもお子さんと一緒に遊んだり、友達と対戦したり、人によって様々な思い出があると思います。「ファミリーコンピュータ」「スーパーファミコン」「任天堂64」などのゲーム機を体験できるコーナーも設けております。ぜひお立ち寄りください。
08121320
開館期間
12月4日(木)~12月27日(土)
1月7日(水)~1月14日(水)
火曜日(13:30~17:00)
水~金曜日(9:00~17:00)
土曜日(9:00~13:30)
月曜日・日曜日・祝祭日休館

(学芸員課程実習展示第2班)

2008年度博物館実習(第1班)実習展示が始まりました

学芸員課程設置科目「博物館実習」履修生による実習展示(第1班)「Eating Poor—贅沢な貧困食—」が始まりました。皆様のご来場をお待ちしています。

テーマ

「学生の食生活」について

目的

学生が健康な食生活をおくれるようにするために、今一度自分達の食生活を見つめ直してもらう。

趣旨

「学生の食生活はどうなっているのだろうか?」その疑問点から出発したのが、今回の展示です。食生活の実態を調査していくうちに、学生は「不安定な食生活を送っている」という事が明らかになってきました。
この展示を通じて、自分の食生活を見つめ直し、よりよい食生活を送っていただければ幸いです。

一般の方が来るメリット

第一部で学生の食生活について触れています。20歳くらいのお子さんがいらっしゃるならば、お子さんの食生活と比較してみると、なにかおもしろい発見があるかもしれません。
また第二部と第三部では食事を抜くとどうなるか、レトルト食品やインスタント食品と上手く付き合う方法など、すぐに役立つ情報がたくさん展示してあります。展示に来ていただき食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

開館期間・時間

10月22日~11月21日
火曜日(13:30〜17:00)
水・木・金曜日(9:00〜17:00)
土曜日(9:00〜13:30)
月曜日・日曜日・祝祭日休館

場所

札幌学院大学A館1階 考古学資料展示室

(学芸員課程実習展示第1班)