2000・4・1 No.12



中国人民大学との友好交流協定締結を記念して
笹岡 征雄 Masao Sasaoka

 東は渤海湾の山海関に端を発し、北京を経て黄河を渡り、シルクロードの北辺沿いに走って西へ向いゴビ砂漠に至り、静かに消え去る万里の長城、6000キロ余に及ぶこの万里の長城の一部とは言え走破することは、人間の夢であり、壮大なロマンではないか。学生にとっても、得難い経験を積むことができ、人格形成上も、非常に有益と思われる。また、困難に耐え可能性の限界に挑戦する機会を与えることは、現代の学生にとって、最も必要なことでもある。
 気宇壮大な長城や、悠久の大地を、中国人民大学の学生とともに走る。20世紀末の記念行事に相応しい快挙であり、その意義はまことに大きく、結果的に所期の目的を十分乗たし得たと自負している。副学長のエン・エイ氏や陸上部監督のコ・ヨウ氏、学生等の歓迎を受けたが、マラソン前日の交歓会などにおいても、我が校の中国人留学生OBの積極的な通訳により、意志の疎通に欠けることは無かった。12日いよいよマラソン当日である。ホテルを出て長城に向う。高さ三〜四メートルの石造りの階段を上り、幅六・五メートル程の廻廊に出る。北京市内方向からみて、左側が急勾配の「男坂」であり、右側が緩やかな「女坂」と呼ばれていて、我々が走行する廻廊である。地面は石と煉瓦で固められており、舗装道路より走り難い。女坂は傾斜が緩やかといっても結構アップダウンが多く、また、階段もある。始めに皆で円陣を組んで準備体操を行う。12時30分、女坂の城楼をスタートする。廻廊には世界各国からの観光客が多数おり、その間を縫うようにして走る。万里の長城には、一定の距離ごとに見張り台と戦闘台を兼ねた城楼が築かれているが、二つ目の城楼を過ぎてから急勾配になり階段が続く。ここから四つ目の城楼までの約三キロは、走ると言うよりも正に登山の感じである。上り切った城楼から西方を見渡すと、嶺々の稜線を延々と長城が走り、うねうねと曲がりくねって連なる様は絶景である。しかし、ランナーにとっては、絶景に目をとめる余裕はない。次の城楼までの中間地点まで下り坂になっており、その後再び上り坂になる。五つ目の城楼に着くと、さすがに観光客はあまりいない。少憩後、引き返す。復路は下りの階段が危険ではあるが、景色を楽しみながら、ゆっくり戻る。往復併せて15キロ、得難い記念すべき長城のランニングを、一人の落伍者もなく、午後3時30分全員無事完走した。午後6時、レストランで中国人民大学、札幌学院大学の陸上部員の交流を兼ねての完走パーティーで喜びの幕を閉じた。この交流会の中で、来年度、北京で開催される駅伝に、学院大学と人民大学の混成チームを作り参加したいことと、実現に向け、強力に推進してほしいと、要望があり、最後に両大学の友好を深めるため、更なるスポーツ交流を進めたいとの申し入れがあった。


1999年度学位記授与式

第20期人文学部卒業生 221人に学士(人文学)号

 1999年度の学位記授与式が3月17日、北海道厚生年金会館で行われた。第20回を迎えた人文学部では221人(人間科学科133人、英語英米文学科88人)に学士(人文学)号が授与された。全学では学士号授与者は1,202人、修士号授与者が8人であった。
 これにより、人文学部の卒業生総数は4,054人(人間科学科は2,801人、英語英米文学科は1,253人)となった。




2003年度入学試験結果

人間科学科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
96年度 97年度 98年度 99年度 00年度 96年度 97年度 98年度 99年度 00年度
一般入学試験 1,506 1,298 1,139 851 730 86 82 135 103 62
センター試験 - - - 300 372 - - - 35 30
推薦入試(一般公募) 182 162 149 118 115 39 35 40 32 36
推薦入試(スポーツ) 21 21 11 6 5 5 7 5 3 5
推薦入試(指定スポーツ) - - - 4 4 - - - 4 4
推薦入学(指定校) 26 34 22 22 19 26 24 22 22 19
社会人入試 8 8 5 2 6 5 6 4 2 3
海外帰国生入試 - - - 0 0 - - - 0 0
外国人留学生入試 1 0 0 2 0 1 0 0 1 0
<1年次志願・入学計> 1,744 1,513 1,326 1,305 1,251 162 154 206 202 159
編入学 8 4 3 6 5 0 2 1 3 5
転学部・転学科 2 2 4 1 4 1 0 3 1 2
<2・3年次志願・入学計> 10 6 7 7 9 1 2 4 4 7

英語英米文学科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
96年度 97年度 98年度 99年度 00年度 96年度 97年度 98年度 99年度 00年度
一般入学試験 629 526 394 306 246 67 40 48 38 45
センター試験 - - - 88 123 - - - 13 4
推薦入試(一般公募) 54 57 44 43 39 33 24 27 27 26
推薦入試(スポーツ) - - - 0 0 - - - 0 0
推薦入試(指定スポーツ) - - - 0 2 - - - 0 2
推薦入学(指定校) - 7 4 4 6 - 7 4 4 6
社会人入試 - 0 0 1 1 - 0 0 1 1
海外帰国生入試 - - - 0 0 - - - 0 0
外国人留学生入試 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
<1年次志願・入学計> 683 590 442 442 417 100 71 79 83 84
編入学 13 12 14 7 3 3 6 4 2 2
転学部・転学科 1 0 0 1 1 1 0 0 1 1
<2・3年次志願・入学計> 14 12 14 8 4 4 6 4 3 3

※注意※
  1. 英語英米文学科は97年度より指定校推薦、社会人入試制度を導入した。
  2. 99年度より大学入試センター試験・指定スポーツ推薦・海外帰国生試験の各制度を導入。
  3. 00年度より1学年入学定員は臨定の廃止に伴い人間科学科130人、英語英米文学科70人に変更された。
  4. 00年度より編入学は2年・3年次入学となった。


人文学部二十周年記念誌を発刊

 人文学部20周年を祝う会(卒業生を主体とした記念事業実行組織)は、1997年の記念祝賀会、文化公演会に引き続き、最後の記念事業として「記念誌」の作成を進めていたが、このほどそれが発刊された。
 記念誌ではB5判265頁(グラビア8頁)にわたり、「人文学部二十年の歩みと現況」が多面的に紹介されている。その主な内容は、第一部・学部教育の歩みを語る、第二部・学部教育の歩みと現況、第三部・人文学部の組織と活動、第四部・資料編、第五部・二十周年記念事業からなっている。
 人文学部の教育と活動内容に関する豊富な情報が詰め込まれており、人文学部を「まるごと」知るには恰好の一冊である。
 「祝う会」では、記念事業に寄付された方には無料で寄贈するが、それ以外の購入希望者には製作実費(2000円・郵送希望の場合は2500円)の負担をお願いすることにしている。問い合わせ先は、札幌学院大学生協(電話内線8710)か「祝う会」(札幌学院大学図書課白鳥・京谷電話内線3812・3910)となっている。



カウンセリング事例研究会開催

 札幌学院大学人文学部付属心理臨床センターでは、カウンセリング事例研究会を10月31日(日曜日、午後1時から4時)に開催した。大阪大学の倉光修教授をコメンテーターにお迎えして、センター研修員の手代木理子氏(札幌医大小児科臨床心理士)が提出した「スクールカウンセラーとして行った不登校児童への関わり」の事例をもとに、子どもの心への触れ方、カウンセリングの進め方、そして教師との連携などについて議論を深めた。講師の倉光修教授は教育臨床心理学を専門とし、自閉症、不登校、無気力等に関する教育臨床心理学研究を行っている関西で最も活躍されている臨床心理士の一人である。主要著書・論文には『臨床心理学』岩波書店、『臨床心理士のスクールカウンセリング』誠信書房等がある。
 本公開講座にはおよそ五十人の教員と心理臨床センター研究員および研修員が参加し、終始活発な質疑応答があった。


沖縄国際大学文学部から今年も人文学部に8人の国内留学生

 1998年度から始まった、沖縄国際大学文学部と人文学部の単位互換協定による国内留学は今年で3年目を迎えたが、沖縄からは昨年の3人に引き続き、今年は8人が人文学部人間科学科で一年間学ぶ。8人のうち男性は1人に対し女性が7人、また2年生が3人、4年生が5人である。
 人文学部からは人間科学科の清水三喜雄さん(2年生)が3月から一年間沖縄国際大学文学部に国内留学する。
 ここ3年間の実績では沖縄の17人に対し、人文学部からは5人とやや開きがある。本年は、沖縄国際大学文学部の小熊誠教授(民族学)が集中講義(文化論特殊講義B・比較文化論「沖縄から見るアジア」)に来られる。人文学部学生の沖縄への関心が高まることが期待される。


教 員 の 採 用 結 果

 少子化などの影響で児童・生徒の減少傾向が続くなか、次年度の教員採用検査は過去最高の倍率となった。このような厳しい状況を反映し、本学全体では8人が登録されるに止まった。このうち半数以上が期限付教諭としての経験を積んでおり、さらに科目等履修生として新たに国語の免許状を取得し、登録されたケースも含まれている。人文学部では人間科学科から高等学校・公民で全登録者12人、倍率20.1倍の難関を1人が突破、英語英米文学科からは秋田県の高等学校・英語で1人が登録となった。
 その他、道内私立高校に英語で2人が採用され、人文学部では計4人が、4月から教壇に立つ。
 本学では昨年度、教職員免許法改正に伴う教職課程再課程申請をおこなった。それにより、今年度より教職課程カリキュラムが大きく変わることになる。教職課程委員会としては新たに設置される「教職演習」等で教職履修学生の個別指導の充実を図りながら、教育臨床や特殊教育の領域での力量を培うことをめざしている。
 さらに本年度より開設された大学院臨床心理学研究科等で専修免許状の取得の指導も強化しながら、今後の「教職への道」を切り開きたいと考えている。
(小林好和)



2000年度公私立学校教員採用結果


北海道

高等学校・公民

大端 開 (人間科学科99年度卒 奥谷ゼミ)

高等学校・英語

前田 もと子 (英語英米文学科97年度卒 グローズ・ゼミ)

函館大妻高校(私)

英語

佐藤 俊一 (英語英米文学科99年度卒 イデ・ゼミ)

北星学園余市高校(私)

英語

田中 享 (英語英米文学科98年度卒 グローズ・ゼミ)



定年退職教員プロフィール

高岡健次郎 教授(ロシア史・歴史)

 北海道大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士課程修了後、北海道大学文学部助手を経て1968年に札幌商科大学商学部に赴任、75年に教授。77年には新設の人文学部に移り現在に至る。この間、歴史(西洋史)、ロシア語、ロシア社会論などの講義を担当。また学園(明和学園・現学校法人札幌学院大学)の理事、教職員組合委員長も歴任。また、77年から4年間は創設期の人間科学科長として、学科の基礎づくりに尽力。89年4月からは人文学部長を2期(4年)務め、人文学部発展の基盤を築いた。さらに学園『50年史』の編集・執筆も担当された。
 研究上の専門はロシア近・現代史特にロシア革命期の研究に従事、『スターリン問題研究序説』(共著)『左翼エスエル党崩壊』(訳)などの業績がある。近年はロシアの民族問題にも取り組んでいる。



《特集》
  大学臨床心理学研究科の開設

科目名称 開講年次 単位数 担当者
必修 選択



臨床心理学特論 1 4   清水 信介
臨床心理査定演習 1 4   池田 光幸
臨床心理面接特論 1 4   小山 充道
臨床心基礎実習 1 2   小山 充道




!&




児童・青年期心理臨床特講 1   4 清水 信介
児童・青年期心理臨床演習 2   4 清水 信介
発達心理学特論 1
2
  4 奥平 洋子
人格心理学特論 1
2
  2 佐藤 文子
教育心理学特論 1
2
  2 小林 好和
学校保健学特論 1
2
  2 安栄 鉄男




!&




脳障害心理臨床特講 1   4 小山 充道
脳障害心理臨床演習 2   4 小山 充道
精神保健学特講 1   4 小片  基
精神保健学演習 1   4 小片  基
健康援助学特論 1
2
  2 池田 光幸
集団療法特論 1
2
  2 滝沢 弘忠
精神医学特論 1
2
  2 小片  基





臨床心理実習AT 2   2 奥平 洋子
臨床心理実習AU 2   2 滝沢 弘忠
臨床心理実習B 2   2 滝沢 弘忠
池田 光幸
ケースカンファレンス実習 2   2 清水 信介
池田 光幸
遊戯療法特論 1
2
  2 東山 紘久
社会心理学特論 1
2
  2 大坊 郁夫
芸術療法特論 1
2
  2 山中 康裕
生理心理学特論 1
2
  2 沖田 庸嵩
心理学研究法特論 1
2
  2 沖田 庸嵩
心理学特別演習 1
2
  2 池田 光幸
 昨年6月末に設置認可申請を行った札幌学院大学大学院臨床心理学研究科臨床心理学専攻修士課程(定員10人)の設置が、12月22日付けで認可され、本年4月から開設の運びとなった。「臨床心理学研究科」という名称を冠する大学院は、京都文教大学の臨床心理学研究科とともに、わが国で最初である。

臨床心理学研究科設置の趣意

 このところ世間を震憾させる事件が続発している。そこにも端的に現われているように、今日の社会では心に関わる問題が山積している。特に、子どもにおける心の問題の増加とその複雑化は、真に憂慮すべき状況にある。学校現場や児童・青少年に見られる心の問題の深刻化に対して、文部省は、95年度から「スクールカウンセラー派遣事業」を導入した。現在、この事業の成果は高く評価されているが、スクールカウンセラーとして活動する「臨床心理士」の数の絶対的不足が隘路となっている。このことは全国的な問題であるが、北海道における事情を述べると、99年の場合、公立学校2605校(小学校1561校、中学校758校、高等学校286校)に対してスクールカウンセラーの数はわずかに52人である。このような状況のもとで、心の専門家としての「臨床心理士」およびスクールカウンセラーの養成が急務とされている。この課題と関連して、心理臨床に関する高度の専門的知識・能力の育成に特化した実践的な教育を行う大学院修士課程を設置することが強く望まれているのである。我々は、これまでの研究・教育の実績を踏まえて、そうした社会的要請に応えたいと考えた。
 人文学部人間科学科では、かねてより学生に対して充実した心理臨床関連の基礎教育を行ってきた。その結果、卒業後に医療、教育、司法、障害・福祉施設などの領域で職を得て、専門職として勤務している者も少なくない。さらに、95年度には「人文学部付属心理臨床センター」が開設され、学部卒業者に対する年後教育を実施してきた。こうした経験と実績をもとに、さらに高度の専門的職業人を養成する大学院臨床心理学研究科の設置を企図したわけである。

本研究科の教育課程の特色

 本研究科では、臨床心理学における学術研究および臨床実践に関する高度の資質・能力の習得を図ることを目指して教育課程を編成している。以下では、カリキュラムの概要について紹介する(図1参照)。

(1)三つの根幹科目

まず、心理臨床の基礎をかためるために、1年次に「臨床心理学特論」「臨床心理査定演習」「臨床心理面接特論」の3つの必修科目が設定されている。臨床心理学特論では、臨床心理学の主要な課題領域を展望するとともに、代表的な適応問題に関する心理学的解明、心の健康増進・予防に関わる活動などについて学ぶ。臨床心理査定演習では、主に知能検査、性格検査の実施法および解釈法についての学習を、また臨床心理面接特論では、種々の心理面接技法に関する学習が行われる。

(2)二つの授業科目群

 本研究科では、『心の成長・発達科目群』と『心の健康・障害科目群』という2つの授業科目群が用意されており、前者の基幹科目(専修科目)として「児童・青年期心理臨床特講・演習」が、後者の基幹科目として「脳障害心理臨床特講・演習」および「精神保健学特講・演習」が設定されている。本研究科入学者は、各自の志望に基づいて、これらの「特講・演習」のうちから1つを選択し、その中で研究指導(修論指導)を受ける仕組みになっている。『心の成長・発達科目群』を選択する場合は、専修科目「児童・青年期心理臨床特講・演習」を履修し、その上で「発達心理学特論」「人格心理学特論」「教育心理学特論」「学校保健学特論」の4科目のうち1科目以上を履修しなければならない。また、『心の障害・健康科目群』を選択する場合には、「脳障害心理臨床特講・演習」または、「精神保健学特講・演習」を履修するほかに、「健康援助学特論」「集団療法特論」「精神医学特論」の3科目のうちから1科目以上を履修しなければならない。

(3)充実した臨床実習科目

 本研究科では、実践中心の教育を柱としており、「臨床心理基礎実習」を必修科目として1年次後期に配置している。その内容はロールプレイ等に基づくカウンセリングの体験学習である。さらに、ここでの学習体験をより深めるために、2年次には「臨床心理実習AT」「臨床心理実習AU」(相談室実習)、「臨床心理実習B」(学外施設実習)が用意されている。相談室実習では、大学院生は心理臨床センター相談室で行われている相談活動に相談員として参画し、スーパーバイザーの指導の下に実際の相談ケースを担当する。さらに、これらに加えて、2年次後期には「ケースカンファレンス実習」が配置されている。そこでは、学生が実習において体験した事例に関するグループ・スーパービジョンが行われる。
 なお、相談室実習を円滑に行うために、本研究科開設と関連して心理臨床センターの相談施設が増強され、現時点でセンターはプレイルーム2室、面接室4室、待合室・事務室1室を有するに至っている。

(4)その他の共通選択科目

 以上の他に、両授業科目群に共通する科目として、「心理学研究法特論」「心理学特別演習」「社会心理学特論」「生理心理学特論」「遊戯療法特論」「芸術療法特論」などが配置されており、学生各自の目的に応じて専門内容をより深めることができるようになっている。

(5)大学院指定制度との関係

 「臨床心理士」資格の認定を行っている財団法人日本臨床心理士資格認定協会では、「臨床心理士」受験資格に関する大学院研究科の指定制度を実施している。本研究科は、同協会の第一種指定大学院を目指している。指定の申請手続きは今秋に行われるが、第一種指定の大学院となった場合、本研究科修了者は、修了後直近に実施される資格審査を受験することができる。

本研究科の教員スタッフ

 本学臨床心理学研究科の教育に携わる教員スタッフは、専任教員9人、非常勤講師4人である。専任教員では、安栄鉄男(学校保健学特論)、池田光幸(臨床心理査定演習ほか)小片基(精神保健学侍講・演習ほか)、沖田庸嵩(心理学研究法特論ほか)、奥平洋子(発達心理学特論ほか)、小林好和(教育心理学特論)小山充道(脳障害心理臨床特講・演習ほか)、清水信介(児童・青年期心理臨床特講・演習ほか)、滝沢広忠(集団療法特論)の9人が担当する。また、非常勤講師として、北星学園大学・大坊郁夫教授(社会心理学特論)、放送大学・佐藤文子教授(人格心理学特論)、さらに京都大学大学院から東山紘久教授(遊戯療法特論)と山中庸裕教授(芸術療法特論)のご助力を得て教育を行うことになっている。

2000年度入学試験について

 昨年末に本研究科の設置が認可された直後から、慌ただしく本研究科についての広報活動が開始された。その一つとして、本年1月18日に、STV北一条ビル別館で、臨床心理学研究科入試説明会が開催された。説明会には40人の方が参加され、このうち18人が入学試験に応募された。
 2000年度の臨床心理学研究科入学試験は、2000年2月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり実施された。受験者数は30人であった。初日には、筆記試験(小論文、専門科目)が行われ、2日目には筆記試験の結果に基づいて選抜された面接対象者17人に対して面接試験が行われた。最終的に、11人が入学試験に合格した。合格者は全員女性であり、年齢別にみた構成は、30歳以上7人、20代が4人となっている。
 なお、今回の入試には本学人間科学科4年次学生5人、過年度卒業生2人が挑戦したが、残念ながら合格者は生まれなかった。次年度の入学試験における本学学生の健闘に期待したい。
(清水信介)



1999年度
卒 業 論 文 紹 介

 人間科学科の卒業論文は大学4年間の集大成として最も重視される必修科目である。その成果を発表する卒業論文発表会は2月1日、2日の両日、コースごとに開かれた。
 また、英語英米文学科の卒業論文は選択で提出数は5本と少ないが、良質のものが揃った。
 両学科の卒業論文の要旨は『人文学部・卒業報告集』(第20号2000,3人文学部)に収録されている。講評を各学科・コースの教務委員にお願いした。

〜 人 間 科 学 科 〜


「思想・文化と人間」コース

 本コースの卒論提出者は22人であったが、そのうち勝れた論文と評価されたものは11編で、丁度半数であった。
 奥谷ゼミでは、「環境倫理学の現状と可能性」(大端開)が、環境倫理学について従来の主張を総括し、その新たな可能性を提示しようとした意欲的な論文であった。「循環型社会の構築に向けて」(西孝弘)は、廃棄物問題を特に容器包装物を中心に論じ、さらにドイツの廃棄物政策を紹介し、今後目指すべき循環型社会に向けてなすべきことを具体的に提言した論文で説得的であった。「身近な問題としての地球温暖化」(斉藤幸二)は、地球温暖化問題を身近な問題として捉え、北海道が被る温暖化の影響や温室効果、ガス排出問題等に触れ、温暖化防止に取り組むために、住民が自治への積極的な参加を呼びかけた勝れた論文であった。
 杉山ゼミでは、「難病患者と家族を取り巻く環境について」(宮崎亜希子)が、難病対策の福祉事業、難病患者がおかれている現状、インフォームドコンセント、北海道難病連等について、資料を挙げて論述した論文で高く評価された。
 奥田ゼミでは、「アイヌ語地名の現在」(仁木淳一)が、注意深い資料の選択と網羅的な調査を行った労作と評価された。「アイヌ社会における女性の役割」(蝦名亮介)は、この分野の研究者が注目する課題に取り組んだ論文で、資料と分析により得られた結果が今後の研究に貢献することとなろう。「大衆文化と人の生きかた」(大坂真砂美)は、祖母への聞き取りを行い、ライフ・ヒストリーを整理した論文で、冷静な筆致が資料の価値を高めている。「元禄の着物と化政期の着物」(矢野沙絵子)は、西鶴や式亭三馬らの作品中の描写や浮世絵を分析し、従来の服飾史の記述を批判しうる結果を導いた論文であった。
 鶴丸ゼミでは、「縄文人のお洒落研究」(吉田美香)が、北海道で出土した耳飾りの分析から所属年代と出土状況を整理し、耳飾りの意味に迫った労作であった。「工藤雅樹・高橋富雄の蝦夷論の比較」(佐々木貴彦)は、師弟関係にある両者の論文を読み解いて分析を試みた質の高い論文であった。
(生田邦夫)

「社会生活と人間」コース

 今年度の卒論提出者は49人で、テーマの内訳は「子供・青少年」4、「家族・女性」5、「労働」3、「消費・余暇・文化」4、「地域振興・地域社会」8、「障害者・高齢者福祉」12、「中世史」8、「近現代史」5であった。みられるように、今年度は少子化、子供の発達、高齢者福祉、地域振興など、今日の日本社会が直面する問題を扱った論文が多く、この点に学生の真摯な態度をうかがうことができる。以下、いくつかの卒論を紹介する。
 子供の成長・発達をあつかった片倉愛里「現代日本における子供の遊びに関する一考察」は遊びの学説研究と実証分析をともに行ない、よく整理された論文である。ホームレス問題をあつかった坂本有香「不況期におけるホームレスの変容と問題」は文献研究だけに依拠せずに、東京での現地調査によって具体的分析を行い、政策上の問題点を摘出しており、優れた論文である。地域社会関係では、マイカル小樽の進出をあつかった菊久美子「巨大複合型商業施設の進出と地域活性化」はマイカル進出にかかわる豊富な資料と地元商店街の調査データをもとに、マイカル効果を詳細に検討した好論文である。高齢者福祉の分野では、花輪雪絵「高齢者の食事サービス」が多くの文献・資料を丹念に読み込み、事例研究を盛り込むなど、手堅い研究となっている。中世史では、山崎綾子「平安貴族女性の生涯」が『源氏物語』を使って、平安貴族の女性たちがどのような一生を送っていたかを詳細に明らかにしており、興味深い内容となっている。
 今年度のいま一つの特徴は沖縄国際大学からの留学生による卒論発表が加わったことである。浦添佳代子「いれずみ(文身)習俗の文化比較―アイヌと琉球の比較から―」と當間美智子「異端地における『故郷』再生の意味」であるが、いずれも北海道と琉球(沖縄)の比較研究を行なっており、一年間の留学は本人だけでなく他の学生にとっても大きな意味をもつと思われる。
(湯本誠)

「形成と発達」コース

 今年度の卒業論文も例年のごとく、その内容は多彩であった。小林ゼミの阿邊真紀さんは「人間の思考過程に関する研究」というテーマで、「円高」概念理解における熟達者と初学者を比較した。プロトコル分析による発話データの分析は骨の折れる作業であるが、丹念な分析によって個人間の差異を巧みに描出している点が評価できる。小山ゼミの江本理恵さんは「虐待に関する心理学研究」というテーマで発表を行なった。子供への虐待はわが国でもその存在があらわにされつつあり、彼女の研究は時宜を得たものと言える。質問紙調査によって「保護の怠慢ないし拒否」の実態を明らかにしようとした。本研究の内容はタイトルからするといささか不徹底に写るかもしれないが、被調査者の心の傷に触れる危険を回避することが虐待研究の原則であるならば、比較的報告が容易な事象のみを対象にしたのは、ある意味で賢明な判断だったかも知れない。辛口な見方をすれば、虐待の自己申告にまつわる問題(当人が虐待だと思ったものが虐待とされる)について、より深い考察が望まれるように思われた。森ゼミからは村上真理さんの「ある子育て支援サークル参加者の心理的変化を可能にする条件」を紹介したい。サークル参加者に対する質問紙とインタビューによる反復調査から、サークルが参加者に与える恩恵、そして好影響を可能にしているサークルのあり方などが描出された。一方で、サークル運営上の代償、特に特定参加者への負担のしわ寄せといった問題の存在が明らかにされた。女性の社会進出や育児ストレスの問題によって、自治体や地域が各家庭の子育てをサポートするという体制が期待される時代である。その点で本研究は社会的必要に応えた研究と言えよう。
 質的データの採取によって本質により深く接近しようとした研究や、量的データであっても丹念なデータ処理や綿密な考察が行なわれている研究が散見され、非常に好ましい印象がもたれる発表会であった。これから当コースに進む学生諸君には、ブームに乗った安易なデータ採りに終わることなく、このような真壁な態度で人間の研究に臨むよう期待したい。
(森直久)

〜 英 語 英 米 文 学 科 〜

 今年度の卒論登録者は11人で、そのうち実際に提出したのは5人であった。昨年度は7人の登録者でやはり5人の提出者であるから、前年比でみると提出率は良くなかった。しかし、過去5年間の提出率を比べてみると、昨年が最も高く、平均すると今年が突出して悪かったわけではない。本学科の卒論が選択科目であることを考えると、むしろそこに卒論を書くことの厳しさを読み取るべきなのかもしれない。
 この意味で、今年度提出された卒論はどれもつぶぞろいであった。
 アメリカを題材としたものでは、石神圭子さん(後藤ゼミ)の「アメリカナショナリズム―トマス・ジェファソンの思想を基に―」と佐々木恵さん(ヒンクルマン・ゼミ所属、平体教員指導)の「アメリカ黒人運動のなかのアイダ・B・ウェルズの運動初期のリンチ反対運動を中心に」がある。この題名から分かるように、どちらも本格的な論文である。両者は、それぞれ北海道大学と東北大学の大学院への進学が決まっているが、この論文がその合格の一因であったことも、これらの論文の内容の充実度を示していよう。
 また、イギリスを題材としたものでは、菅原ゼミから3人、中村正登士君の「ブライアン・ジョーンズ」、佐々木一恵さんの「イギリス人のアイデンティティの探求」、日比和泉さんの「ウィリアム・モリス―そのデザイン・ワークと社会主義思想の相関―」の3本が提出された。このなかで、日比和泉さんは北海道大学大学院への進学が決まり、残りの2人はイギリスヘの興味を発展させたものとして、卒論を完成させたものである。
 確かに、卒論を完成させるには大変な努力が必要である。しかし、その苦しみを乗り超えて、それを完成した後の達成感には格別のものがある。多くの学生諸君にこの達成感を味わって欲しいものである。
(菅原秀二)



北海道文化論シリーズを高校に寄贈


 人文学部は12月に、学部が札幌学院大学生協に依頼して出版している、「北海道文化論シリーズ」の既刊の全13巻を道内の34の高校に寄贈した。
 北海道文化論は、人文学部の夏期集中講義を公開講座として毎年続けられて来たもので、講義内容をまとめて本学の生協から出版され、現在は13巻まで発刊されている。
 今までは出版される度に大学が買い上げて、主に道内の関係機関168ヵ所(道内の国公私立大学・短大51ヵ所、道内市町村立等の公立図書館63ヵ所、道外公立図書館10ヵ所、報道機関15ヵ所、江別市内公共機関13ヵ所など)に寄贈していたが、江別市内の高校を除いては高校の図書館には寄贈されてはいなかった。
 今回は人文学部20周年記念事業の一つとして、学部が寄贈用にストックしていたものであるが、予算の関係から人文学部の推薦入試指定校などの一部の高校に限られるものとなった。


  2000年秋の留学に期待膨らむ
英語英米文学科の新カリ本格始動
 

 1999年4月にスタートした人文学部英語英米文学科新カリキュラムには半期海外留学制度が正規のカリキュラムの一部として2年次後期に導入されている。その1期生20人が2000年9月から5ケ月間にわたる留学に出発しようとしている。
 留学先は、本学の提携大学であるカリフォルニア大学デービス校とワシントン州タコマ市近郊にあるパシフィック・ルースラン大学である。両大学とも留学生に対する英語教育では高い評価を受けており、充実した教育施設と安全な生活環境が確保されている。
 実践的な楽しい授業を通して、国際語としての英語運用能力の向上に努めるほか、スピーチ術、討論術、プリゼンテーション技術を理論と実践を通じて習得することができる。さらに、米国の歴史と文化に関する講義を受講し、アカデミックな英語能力を養成し、半期で最大22単位の習得が可能であり、4年間で無理なく卒業できる。また、5ケ月間のホームスティ生活を通じて、現代アメリカの家庭生活(収穫感謝祭、クリスマスなど)を体験できる。
 4月からは事前研修も始まり、TOEFLを基準とした英語力のアップ、異文化コミュニケーションに関する予備知識を習得し、充実した留学生活のために入念な準備が始まる。高度な英語運用能力ばかりでなく、国際的な見識も養成し、人間的な成長が大いに期待できる。

留学先大学 参加人数
パシフィック・ルーセラン大学 9 2 7
カリフォルニア大学デービス校 11 2 9
エセックス大学 0 0 0
合  計 20 4 16



大学院入試を通じて得たもの

佐々木 恵 (英語英米文学科99年度卒)

 私が卒業後の進路として大学院進学を考えたのは3年次の春休みだった。これまでの3年間で様々な事を学び、ようやく自分が勉強したいことを見つけた。『アメリカ黒人女性史』である。
 4月に大学院進学という最終的な結論を出してから私の大学院選びが始まった。受験校を東北大学大学院(国際文化研究科国際地域文化論専攻アメリカ研究講座)に絞り込み、本格的に受験準備を始めたのは7月下旬だった。私はこの段階で自分が大学院で指導を受けたいと思っている教授と会う機会を得た。その目的は、大学院に関する様々な話を聞くことと、自分が大学院で研究したいと考えている内容等を伝えることだった。
 試験が9月下旬だったので、この時点で私の残された時間は約1カ月半だった。私は効率の良い勉強をするために過去の入試問題を利用した。試験には専門・外国語の筆記試験と面接があった。専門科目ではアメリカ通史を熟知しておく必要があったので、アメリカ史の授業ノートと1冊の参考書を利用してアメリカ通史の復習をした。外国語に関しては英文の速読速解が要求されていたので、私は英文を読むことに慣れるためにできる限り多くの英文を読んだ。英語の文章を読むことは入試に限らず他の場面でも必要になると考えていたので、私はこれを4月から始めていた。英文は英字新聞から卒業研究の参考文献まで様々なものを読んだ。
 入試日まで限られた時間しかなかったので、十分な入試対策ができたとは言い難いが、結果的に試験に合格することができて良かったと思う。振り返ってみると私の試験合格の鍵は、約1ヵ月半という時間を最大限利用できたことと、事前に自分が入学後指導を受けたいと考えている教授に会うことができたところにあると思う。私は今回の入試を通じて最後まで諦めずに目標に向かって努力をすれば、それは達成されるということを改めて実感した。今後は自分の力で得た勉強の機会を充実したものにしたいと思う。<


おめでとう大学院合格者


北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻(社会心理学)
馬 麗麗 (人間科学科 97年度卒 宮内ゼミ)
馬さんは中国からの留学生

北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻(理科教育)
渡辺 基寛 (人間科学科 97年度卒 杉山ゼミ)

東北大学大学院国際文化研究科国際地域文化論専攻(アメリカ研究)
佐々木 恵 (英語英米文学科 99年度卒 ヒンクルマン・ゼミ)

北海道大学大学院方角研究科法学・政治専攻
石神 圭子 (英語英米文学科 99年度卒 後藤ゼミ)

北海道大学大学院文学研究か思想文化学専攻(美学)
日比和 泉 (英語英米文学科 99年度卒 菅原ゼミ)


〜 外国人教師大いに語る 〜

(本学英語教育の一端を担い、日々学生たちの英語によるコミュニケーションの向上に力を尽くしている外国人教師の方々にお集まりいただきました。参加されたのは、G.J.マックマスター J.W.ドブソン J.D.ハイヤーの方々です。司会は本学英語英米文学科の T.P.P.グローズ教員です。)

グローズ 本学の共通教育における英語教育全般についてご意見をお聞かせください。
マックマスター 様々な学生がいます。残念なことに熱意があって生き生きと学んでいる学生は少数派ということになります。僕の印象では、多くの学生が学校での英語学習が大嫌いのように見える。
ドブソン その通りですね。特に年度当初には、授業中でさえ、英語を話すことに恐怖心を抱いている学生が大部分のようです。
ハイヤー 僕もそう思う。だから、大切なことは、何時でも何処でも、われわれに近づいて話しかけることができるのだと学生達に感じさせることだと思う。
グローズ 教室でもいろいろな問題に直面されることと思いますが、それぞれの問題を乗り越えるために、採っている方法をお聞かせください。
ハイヤー 先ず第一に、どうすれば学生達を授業の中に巻き込むことができるか、つまり、彼等が積極的に学習に参加できる授業運営とはどのようなものかを考えて、授業計画を立てる。だが、彼等はじっと座って教師の与えてくれる知識や情報を受け取ることに馴れてしまっているものだから、彼等に積極的に英語を話させることはそれほど容易ではなかったし、彼等が学んでいるものの利用価値を、どれほど役立つかを、理解させることも中々難しい問題でした。
ドブソン そう、難しいけれど、今は、国際的コミュニケーションの機会が、ビジネスやホーム・ステイやインターネット等々の場面で多いのだから、英語力が国際社会で相互理解に必要な技能であることに照準を合わせて指導しています。また、この能力が自分達にどれほど大きな働きをするかを学生達に気付かせる手助けをしています。
マックマスター 全くその通り。学生達が自分達の学んでいるものが、実際に使うことのできる英語で、何時かきっと何かの役に立つのだと実感することが大事です。学習のスタイルは以前とは一変しているのですから、僕達が最初にやらなければならないことは、学生達に自信を持たせることです。
グローズ 具体的にはどんな方法で努力されているのですか?
ハイヤー 最初は、動機が低いレベルにあります。そこで動機を高めるために、学生同士ペアであるいはグループで、互いに意志や情報を英語で交換し合うコミュニケーションの練習を繰り返させます。仲間達との練習で、彼等の含羞みや気後れが少なくなると、英語で話そうとする意欲が出てきます。
ドブソン 恐怖心を克服させることが大事ですね。このために、聞き取り練習、ロール・プレー、情報交換活動、グループ毎の発表や討論などを幾度も積み重ねる方法を使います。この方法には、教師中心のモデルから学生中心のモデルヘという教授原理の転換があるのです。
マックマスター 当然、学生達は初めの段階では中々口を開かない。しかし、分かりやすい指導を繰り返しながら、互いに分かり合う心を大事にしながら明確なコミュニケーションに心掛ければ、学生達が自信を獲得する助けになるし、長い目で見れば彼等がもっと自由に英語を使えるように導くことができます。
ハイヤー 僕達が心掛けていることは、自分達のクラスの状況を教員同士で綿密に調整し合うことです。例えば、一・二年生の両方で、到達点についてカリキュラム項目を決めています。これは教師達が協同して仕事を進める助けとなるし、学生達には目指すべき目標を与え、同時に彼等が二年間の英語学習に積極的に参加しているのだという意識を与えることになります。
ドブソン それに、学生達の専攻分野と関係する項目を教授内容に出来るだけ取り入れます。例えば、商学部や経済学部の学生達には簡単なビジネス上の遣り取りやそれに相応しい語彙の練習をさせます。初歩のレベルでは、これは中々難しい挑戦ですが。
マックマスター ええ、教室での活動には多くの多様な試みが必要です。それに、僕達が学生達と過ごす短い期間に達成できることには、限りがあることも見逃せません。そして最後に、忘れてはいけないことはユーモアの感覚だと思うのです。
グローズ 先生方の英語教育に対する考え方や熱心に取組まれている様子がよく分かりました。これからも国際社会で役立つ英語力の第一歩を学生達が踏み出せるようご指導ください。有り難うございました。




99年度学部教員の人事、研究活動等(10/1 〜 4/1)

◎教員の異動

▼退職(3月31日付)

●高岡 健次郎 (西洋史)
●J.D.Hyre (英語)

▼採用(4月1日付)


●教授 池田 光幸(臨床心理学I)
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学
前札幌医科大学教授


●教授 奥平 洋子(人格心理学)
東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了
前光塩学園女子短期大学教授


●教授 高橋 渉(社会科教育法/社会科教育法・特殊教育)
北海道学芸大学札幌分校卒業
元札幌市立平岸中学校のぞみ分校教頭


●教授 中川 文夫(英文講読A/英文講読・英語科教育法)
北海道学芸大学札幌分校卒業
前北海道女子大学短期大学部教授


●助教授 徳田仁子(臨床心理学IIA/臨床心理学)
京都大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学
前札幌国際大学短期大学助教授


●講師 岩壁 茂(心理学実験実習IIA/臨床心理学系科目)
カナダ・マギル大学大学院カウンセリング心理学科博士課程修了


●講師 C.B.Simons(英語)
アメリカ・コネチカット州立大学卒業

◎海外研究出張

●T・P・P・グローズ 00年1月5日〜1月16日 イギリス「在外研修準備」
●笹岡 征雄 00年2月10日〜2月14日 中国「スポーツ施設等視察」00年2月20日〜2月27日「〃」
●坪井 主税 00年2月27日〜3月8日 イギリス「調査・資料収集」
●宮町 誠一 00年3月10日〜3月16日 イギリス「資料収集」
●内田 司 00年3月23日〜3月29日 イギリス「研究打合せ・資料収集」

◎人文学部教員出版物

●菅原 秀二
(分担執筆)イギリス都市・農村共同体研究会編『巨大都市ロンドンの勃興』刀水書房
99年4月 310頁 5,800円+税

(分担執筆)田村秀夫編『クロムウェルとイギリス革命』聖学院大学出版会
99年10月 314頁 5,600円+税

●岡崎 清
(共著)大浦暁生監修中央大学ドライサー研究会編『シスター・キャリーの現在―新たな世紀への読み―』中央大学出版部
99年9月 250頁 3,500円

◎委嘱発令

●松本 伊智朗 北海道男女共同参画懇話会暴力問題部会長北海道(99年月〜)
●廣川 和市 北海道私立専修学校各種学校教員能力認定委員(北海道私立専修学校各種学校連合会)



編集後記

 大学院「臨床心理学研究科」解説に伴う特集記事を組んだ。心の専門家としての臨床心理士およびスクールカウンセラー要請は不安な時代からの要請である。
 99年スタートの英語英米文学科新カリキュラムに基づく留学は20人の参加希望者を得て、いよいよ4月からハードな事前研修が始まる。
 「外国人教師大いに語る」では全額の英語教育に携わる外国人教員の、普段届きにくい生の声をお届けしました。
(及川英子)