2001・4・1 No.16


蝦夷論の講義を終えて
北爪 真佐夫 Masao Kitadume

工藤雅樹著『古代蝦夷の英雄時代』より
 昨年と今年の二年間、私は蝦夷(エミシ)論の講義をする機会を得た。これはずっと日本史(全学共通科目)を二コマもっていたうちの一つを学生諸君の多様化する要求に答えるために行ったものであった。歴史の教員の多くは自らの専門の研究に打ちこむ一方で、大学の所在地やその周辺の歴史を研究する人が多い。25年前、北海道に所在する大学に赴任することになった私としても、北海道地域に関する歴史を研究する必要を感じたものであった。古い日本の中世を、専門に研究していた私にとってはこの問題はそう簡単ではなかった。何故なら北海道には中世の古文書などの史料は絶無であった。大学時代に私が出入りしていた岩橋研究室の近くに言語学者の金田一先生の研究室があったが「アイヌ語」などについて教えを受ける機会をつくらなかったし、柳田国男氏の宗教民俗学の他学科の大学院の講義を聞いたことがあったが歴史が専門であった私としては積極的になれなかった。かくして、私としては、史料のある「蝦夷」(エゾではない)の史料を集める仕事に着手した。六国史をはじめ古代(奈良・平安時代)の史料を調べて行くうちに、私にとっては未知であったことを知る機会を得て面白かった。その一、二をあげれば古代政権の支配下にあった人たちと「蝦夷」の人たちとの間では「通詞」(通訳)が必要だったのである。また平安時代に入って現在の宮城県あたりは国司支配下にきっちり編成されていたのであるが、その当時、北海道あたりの住人が魚を追って南下し、現在の宮城県の多賀城市あたりまできてしまい、折りから冬の季節となってしまったため土地の役人に冬の間中、この地で過ごすことの許可を求めたところ、外国人のことは取扱うことはできないとしていったんは拒否されているのである。さて、70年代の末あたりから東北・北海道の歴史研究者を中心に「北からの日本史」という視点から日本史を見直すための第一歩のシンポジウムがもたれ、以後この地域の研究が活発化した。函館で行われたこのシンポジウムには私も参加したものの色々な事情からその後は参加できなくなった。
 さて蝦夷に関する史料を集め終わりノートづくりを終えたあとこの作業も中断することになった。20年程経過し、少しずつ深めたこともあって、昨年から行った「蝦夷論」の講義には大いに役立った。この間、たしかにこの地域の研究はすすんだが、未解決な問題も多いのである。そうした意味では研究を一段と深めその成果を講義に反映したいところなのだが、私も本年で定年なので、その点は残念ながら果たすことはできない。定年後も研究は継続しなければならないので折りをみて論文に仕上げたいと思っている。二年間の「蝦夷論」についての学生諸君の反応はどうだったのかが気になるところだが、未解決の問題が多いので、解りづらかったのではないかといった心配が残る。関心のある方は中心地である東北と北海道と関連づけて研究されることをのぞみたい。


2001年度学位記授与式

第22期人文学部 卒業生241人に学士(人文学)号
第1期大学臨床心理学研究科 卒業生6人に修士(臨床心理学)号

 2001年度学位記授与式が3月16日、北海道厚生年金会館ホールで行われた。第22回を迎えた人文学部では、241人(人間科学科176人、英語英米文学科65人)に学士(人文学)号が、大学院臨床心理学研究科では一期生6人に修士(臨床心理学)号が授与された。全学では学士号授与者1,163人、修士号授与者21人であった。
 これにより人文学部卒業生の総数は4,520人(人間科学科は3,138人、英米文学科1,382人)となった。




2002年度入学試験結果

人間科学科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度 97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度
一般入学試験 1,298 1,139 851 730 621 435 82 135 103 62 72 51
センター試験 - - 300 372 306 274 - - 35 30 21 27
推薦入試(一般公募) 162 149 118 115 92 70 35 40 32 36 46 46
推薦入試(スポーツ) 21 11 6 5 9 6 7 5 3 5 6 4
推薦入試(指定スポーツ) - - 4 4 3 5 - - 4 4 3 5
推薦入学(指定校) 34 22 22 19 17 24 24 22 22 19 17 24
社会人入試 8 5 2 6 5 0 6 4 2 3 4 0
海外帰国生入試 - - 0 0 0 0 - - 0 0 0 0
外国人留入学 0 0 2 0 1 2 0 0 1 0 0 1
<1年次志願・入学計> 1,513 1,326 1,305 1,251 1,054 816 154 206 202 159 169 158
編入学 4 3 6 5 4 6 2 1 3 5 0 3
転学部・転学科 2 4 1 4 7 7 0 3 1 2 4 5
<2・3年次志願・入学計> 6 7 7 9 11 13 2 4 4 7 4 8

英語英米文学科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度 97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度
一般入学試験 526 394 306 246 192 164 40 48 38 45 40 24
センター試験 - - 88 123 109 143 - - 13 4 14 7
推薦入試(一般公募) 57 44 43 39 33 33 24 27 27 26 33 29
推薦入試(スポーツ) - - 0 0 1 0 - - 0 0 1 0
推薦入試(指定スポーツ) - - 0 2 0 1 - - 0 2 0 1
推薦入学(指定校) 7 4 4 6 3 16 7 4 4 6 3 15
社会人入試 0 0 1 1 2 0 0 0 1 1 2 0
海外帰国生入試 - - 0 0 0 0 - - 0 0 0 0
外国人入学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
<1年次志願・入学計> 590 442 442 417 340 357 71 79 83 84 93 76
編入学 12 14 7 3 2 2 6 4 2 2 0 0
転学部・転学科 0 0 1 1 0 2 0 0 1 1 0 0
<2・3年次志願・入学計> 12 14 8 4 2 4 6 4 3 3 0 0

臨床心理学科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度 97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度
一般入学試験 - - - - 800 524 - - - - 95 58
推薦入試(一般公募) - - - - 135 92 - - - - 31 27
センター試験 - - - - - 293 - - - - - 9
社会人入試 - - - - - 10 - - - - - 4
<1年次志願・入学計> - - - - 935 919 - - - - 126 98
編入学 - - - - - 5 - - - - - 0
転学部・転学科 - - - - - 9 - - - - - 2
<2・3年次志願・入学計> - - - - - 14 - - - - - 2

大学院臨床心理学研究科
  志願者総数 入学者数(4/1現在)
00年度 01年度 02年度 00年度 01年度 02年度
一般入試 30 33 49 10 10 10



指定大学院第一種校に認定されて

 本学大学院臨床心理学研究科は、2001年4月に財団法人日本臨床心理士資格認定協会から「第一種大学院の指定」を受けた。この指定は2000年4月入学者にも遡って適用され、四年間有効である。この認定により、本研究科は本格的に「臨床心理士」の養成に歩み出したと言える。
 大学院指定制度は、臨床心理士養成の根幹を支えるものとしての大学院体制を充実することを目ざして、同協会が1997年に発足させたものである。
 指定制大学院の認定校には、「第一種校」と「第二種校」の二種類がある。第二種大学院の学生は、修了後一年以上の臨床経験を積まないと「臨床心理士資格試験」を受験することが出来ない。他方、第一種校の学生は、大学院を修了すると、所定の臨床経験を積まなくても、真近に行われる「臨床心理士資格試験」の受験資格を得るのである。第一種大学院の場合、学内実習施設(本学の場合、心理臨床センター)を有しており、学生はそこで臨床経験を持つことができるので、受験資格を得るのに大学院修了後の実務経験を求められないのである。
 本研究科は、平成14年3月に第一期修了生を送り出した。一期生の中には本年秋に実施される「臨床心理士」資格試験を受ける者もいるであろう。しかし、仮に試験に合格し「臨床心理士」資格を取得したとしても、それは第一歩を踏み出したに過ぎない。一人前の心理臨床家に育っていくには、一層の研鑽が必要である。本学にあっては、心理臨床センターにおける研修員制度を通して修了生の臨床家としての成長を援助することに力を注ぐべきであろう。臨床心理士養成を目ざす大学が増えている昨今、安定した競争力を維持するには、修了後の教育体制の充実と進路の開拓に努力することが不可欠である。われわれは、第一種校の果たす社会的役割と責任を深く自覚して、より質の高い教育を求めて工夫を重ねていかねばならない。
(清水信介)



教員採用の結果

 全国的に少子化による学級減が進行し、さらには年金制度の変更に伴う退職教員の再任用制度の開始もあいまって、教員採用の高倍率が続くなか、次年度の採用検査で本学全体として11名が登録となった。このうち現役で登録された1名を除き、期限付教員・時間講師・専攻科への進学と、卒業後の努力のかいあっての採用であった。とくに、「商業」は、全道17名中5名と札幌圏で一番の登録数となったことは、特筆に価する。
 人文学部では、英語英米文学科で四年の安藤尚徳君が、高校・英語で登録されたのをはじめ、卒業後期限付教員として勤務しながら、同じく高校・英語で登録された金沢潤吉君、中村公一君、また卒業後北海道教育大学旭川校特殊教育特別専攻科に進学し研鑽を積みながら北海道と青森の両方で特殊・高等部・英語で登録された廣島君江さん、さらに人間科学科では、佐々木慎太郎君が、時間講師を長年勤めていた私立高校に高校・公民で採用されることとなった。
 本学では、来年度にむけて商学部で高校「情報」、人文学部人間科学科で高校「福祉」の課程申請を行ってきたが、このたび申請が認可される運びとなった。大学院での専修免許状を含め、本学の教職課程がさらに充実されることになる。今後、人文学部では「中学社会」「高校地歴・公民」、「英語」に加えて、「福祉」さらに特殊教育へと選択肢を広げながら「教職への道」を切り開く体制をいっそう整えていきたいと考えている。
(富田充保)



2002年度 教員採用候補者 選考検査登録者

北海道

高等学校・公民

佐々木 慎太郎 (人間学科96年度卒 高岡ゼミ)

高等学校・英語

安藤 尚徳 (英語英米文学科4年 中村ゼミ)
中村 公一 (英語英米文学科01年度卒 坪井ゼミ)
金沢 潤吉 (英語英米文学科99年度卒 坪井ゼミ)

特殊・高等部・英語

廣島 君江 (英語英米文学科01年度卒 坪井ゼミ)

青森県

特殊・高等部・英語

廣島 君江 (同上)


教員採用試験に現役で合格!

 英語英米文学科の安藤尚徳(なおのり)くんが、北海道の教員採用試験(高校英語)に、見事合格しました。浪人は当たり前と言われる中での現役合格、心より祝福します。
 安藤くんにインタビューを行い、教員志望の人たちに向けて語ってもらいました。

教師になろうと思ったのは?

 高校生の頃からですが、教師になりたいという気持ちは漠然とありました。話し好きで、前向きな性格ですし、教えるのも好きでした。高校の野球部を指導してみたいという夢もありました。でも、英語教師になりたいと思ったのは、大学に入ってからです。

英語に興味をもったのは?

 英語英米文学科に入学してからです。それまで英語は、嫌いではない程度でした。大学では当然、英語に関する授業が多く、それらに接している内に自然と英語に興味を持ち始めました。一年生の終わりには、留学をしてみたいと考えるようになりました。そして二年後期にアメリカのPLUに約半年間留学したことが、自分にとっては決定的だったと思います。英語の勉強はもちろんですが、アメリカの社会や文化について、多くのことを学びました。留学前に、英語の基礎力を集中的につけて行ったことも、英語力アップに役立ったと思います。留学から帰ったときには、英語教師になろうと決めていました。

採用試験の勉強は?

 帰国後は英語の勉強を徹底的に行い、TOEICで650点以上を取りました。これで(英語の)専門教養試験免除の資格を得ました。三年の秋からは、一般教養と教職教養、それと二次の論文試験に絞り、毎日勉強しました。全部で15冊の問題集をこなしました。幅広い範囲の問題を解いたので、自信がついたと思います。これらを終えたのが四年生の春。その後の二ヶ月は教育実習の準備に追われ、採用試験を受けました。

後輩の皆さんに

 採用試験の勉強は厳しくて辛いものでした。かなりの精神力が必要です。自分の人生を賭けるくらいの意気込みで臨みました。英語力に加えて、幅広い知識も必要です。いろんなことに好奇心を持って取り組んでください。皆さんが持っている長所を活かし、ぜひ将来の夢に向かって、情熱を注いてください。
(中村敦志)



 
人 文 学 部
JOB支援システム
 

 1999年、「人文学部JOB支援システム」の設立以来、この活動に関わる学部卒業生の皆さんの熱心な指導と助言によって見事就職戦線に勝ち抜いた現学部学生の喜びの声を聞くこともしばしばです。先日「人文学部JOB支援システム」から次のようなメールが届きましたので紹介します。

 この支援就職システムはOB・OGのボランティアで行われています(例えば、OB・OGを訪問し助言を受けても何かを買わされるなどということは一切ありません)。
 三年生は今から就職活動に動き出さなければ間に合いません。昨年以上に厳しい就職活動が見込まれています。やる気のある学生のメールをお待ちしています。



2001年度
  卒 業 論 文 紹 介

〜 人 間 科 学 科 〜

「思想・文化と人間」コース

 今年度卒業論文を提出したのは、合計34名であった。全体として、自らの関心に沿って論の目標を立てた好論が多かった。以下はとくに優れていると評価されたものである。
 高山幸生の「アイヌの現在・過去・未来を考察するには、アイヌの若者からの聞き取り調査をもとに、独自な考察と提言を展開した好論文である。アイヌおよびその支援者の陥りがちな民族主義と伝統文化主義に対する批判には、アイヌの未来を気遣う筆者の心情があふれている。杉浦徹の「選択的中絶に関する諸問題の考察」と富田実の「選択的人工妊娠中絶の倫理的問題について」の二論文は、同種のテーマを扱った力作であり、前者は特に第一次優生保護法改悪反対運動とその思想を論じている。入谷芽衣の「日本の畜産業と、人間と家畜との共生を考えるには、工場生産化された現代畜産業の危険性を指摘しつつ、健康と環境への配慮、家畜の権利が両立しうる方向を探ろうとした好論文であった。芳賀正憲の「プルードンに見るアナーキーズム社会の考察」も、プルードンの思想と行動からアナーキズムが現代社会にとってもつ意味を読み取ろうとした論文として評価された。今野郁子「戦後における中国の日本イメージと日中交流の展望」は、複数の世論調査の結果から80、90年代の対日感情の悪化の要因を抉り出すとともに、それを乗り越えた日中交流を展望する秀作である。眞屋依里子「北海道出土の環状耳飾について」は、当該資料の形式分類を通して形態の時期的変化と空間分布を把握し、田口美香「北海道および旧樺太、旧千島における内耳土鍋についての考察」は、土鍋の期限と使用方法を考察して本州産品の模倣説を導き出す。いずれも確実な資料集成を基盤にした力作である。八木めぐみ「北海道における縄文時代銛頭について」は、縄文時代の海獣狩猟を道具である銛頭から捉えようとした北海道では初の試みである。その過程での資料操作の厳密性は高く評価される。宮田悠紀「女性のことばと男性のことば」は現代におけるいわゆる女性語・男性語について、先行研究に欠落している観点を補う成果をあげたものであり、北川悠「日本語とドイツ語の受動態における対照」は、ドイツ語原文を綿密に調査した努力が光った。
(奥田統己)

「社会生活と人間」コース

 本年度の卒論提出者は63名で、前年度よりかなり多かった。テーマ別では、1歴史関係12 2宗教・文学・音楽3 3産業・労働・地域社会7 4家族・女性2 5社会保障・社会福祉・医療13 6子ども・青少年16であった。以下、各領域から優れた論文を紹介する。
 1では、谷川いずみ「古代の罪と罰」は古代と律令で罪と罰則の観念がどのように変化したかを検討し、山平心洋「鬼の研究」は支配者が社会の闇の部分を覆い隠し、討伐を正当化するためにオニを利用した点を考察している。3では、村瀬真史「十勝におけるお菓子産業の特質と社会的役割」は地域産業の特質と地域振興策を検討している。羽生美緒「エコマネーと地域づくりにも住民の相互扶助による地域振興という重要な論点を扱ったものである。4では、厳しい家計状況と学生の意識・対応のズレを検討した西條奈々「家計維持者の失業、大幅減収に対する家族の対応」や清水俊幸「CMが描くジェンダーステレオタイプ」がユニークであった。5では、照井沙里「現代の在宅福祉の問題点について」や丁ひかり「特別養護老人ホームと施設を支える地域住民」などが実態調査にもとづく手堅い研究であった。最後の6では、学童保育の子どもたちの観察を中心とした「現代社会の子どもの生活と遊びについての考察」や若者から自立の機会を奪っている点を論じた成田優子「『パラサイトシングル』についての考察」が問題の所在を的確に指摘していた。
 社会学関係では、ヒアリングなどの実態調査を踏まえた論文には優れたものが多く、既存の統計・資料や文献だけに依拠した場合は概論風になるという傾向が今年もみられた。
(湯本誠)

「人間の形成と発達」コース

 今年度は、「人間の形成と発達コース」全体で88名が卒業論文を提出した。卒論研究のテーマは、心理・教育分野に関連してはいるものの、子育て、青年期、学校、家族関係、生涯発達、日常の認知など多岐にわたっていた。発表会は、1月31日と2月1日の二日間にわたり行われ、研究への熱意ある取り組みの察せられる発表が多数あった。以下に、本年度の卒業論文の特徴や際立っていたものを各ゼミごとに紹介する。
 心理学的なテーマを広範に扱った池田光幸ゼミでは、主観的な時間体験について実験を行った「外的刺激による時間体験の変化―視覚と聴覚刺激が時間評価に与える影響―」(鈴木健太)など、実験・調査研究がある一方で、自殺を糸口として人の死生観について丹念に文献をあたった「自殺における死生観の立場についての考察」(合川孝一)などもあり、研究テーマや問題を解く方法の多彩さが目立った。
 現代社会における種々の状況変化の中で際立った問題に取り組んだ奥平洋子ゼミでは、遊び環境の貧困化、育児不安、児童虐待、社会的引きこもり等について各自の視点からアプローチした。子どもの実体験と現在の行動や情緒との関係を調査した「実体験から見た子どもの発達―小学五、六年生を通して―」(稗田真弓)や青年期の対人態度について大学生の情緒、行動の両面から調査した「青年期の対人態度に関する一考察― Internal Working Models と情動的共感性、対人志向性との関係―」(草高里見)などが目立っていた。
 心理学における発達と教育の問題を扱った小林好和ゼミでは、生涯発達の観点から人間を捉える実証的研究に取り組んだ。「乳児と母親・他者・玩具との相互作用に関する実証的研究―八カ月から一歳児を中心として―」(高橋由香)や「誤った知識の組み替えに関する一研究―「球根で育てる植物」を例にして―」(金原貴代)など、母親や他者や玩具が含まれる状況における乳児の活動、小学生の学習における「つまずき」、素朴理論の組み替えのプロセス、記憶と語り、高校生の学習と自己形成などのテーマについて、いずれも実際的な教育に関わる意欲が感じられるものであった。
 心理臨床分野の清水信介ゼミの「自我体験の実体と可能性」(田邊真宗)は、先行研究を注意深くたどりながら自我体験という現象を新たに見直したものである。
 「精神療法としてのサイコドラマ」をテーマとして掲げた滝沢広忠ゼミでは、心理臨床に対する考え方の理解を深めることに取り組んだ。「ADHD児に対する新たな性教育―思春期初期の社会的スキルと性意識の育み―」(飛渡千鶴)など、調査手法を用い心理臨床分野の問題に意欲的に取り組んだものや、「ストーカーの心理に関する一考察」(山本神子)など、ストーカー、ネット社会、ニューエイジ等の現代の若者と深く関連したテーマについて、新聞や文献を丹念に調べあげた力作もあった。
 「発達と家族」をテーマに取り組んだ徳田仁子ゼミでは、家族関係に焦点をあて、子どもの遊び場面や青年期の家族間コミュニケーションといったテーマを扱った、「青年期における不安と自己の見通しとの関係についての検討―未来志向性尺度および風景構成法との関連から―」(筒井勇樹)や「家族関係に関するコミュニケーションの質的考察―家族画を用いた「家族機能円滑群」と「家族機能不全群」との比較―」(藤谷さおり)など、質問紙調査では接近の困難な質的側面に種々の専門的手法で接近を試みた力作があった。
 学校と社会との関わりを含む子育てと教育の諸問題に取り組んだ富田充保ゼミでは、「学び」に焦点を当て、早期に着手し分析に多くの時間をかけたことがうかがえるものが目立った。とりわけ、「中学生が学びに求めるものとは―中学生の学習実態と学習観」」(渕上真奈美)や「高校生の主体的な学びのありかたとは―北海道の総合学科の現状から―」(川口進)など、自らの中高時代の問いを現代において検証するものが光っていた。
 心理学全般を対象としながらも、特に生きている人間の現実の姿を見ることを共通目的とした森直久ゼミでは、「終わりの知覚―講義における「終わり」の実現のプロセス―」(木下部局)や「コンピュータと比較した人間の思考の独自性―語呂合わせを素材とした発話分析から―」(津田和江)など、安易に数値化、カテゴライズしないで、現象そのもの(行動、発話など)から人の認知に近接した意欲的な研究が目立っていた。
 本コースは、心理臨床、教育学、認知心理といった複数の視点から、人間の形成と発達に接近するという構成となっている。そのことは、多岐にわたる研究テーマヘの接近法に現れており、文献・資料の考察から生の現象の観察や分析などにわたる、実にさまざまな手法が用いられていた。分野に特化せず問題に柔軟に取り組む態度が本コースの特徴であり、このことが実を結んでいたものが多くあった。
(鈴木健太郎)


〜 英 語 英 米 文 学 科 〜

 卒業論文の登録者5名の内、2名の提出があった。一つは、村山栄里香「"The Clod & the Pebble"の愛の世界−Innocence と Experience の葛藤」(宮町ゼミ)。もう一つは、安藤尚徳「Have the dreame come true? マーティン・ルサー・キング Jr. の非暴力抵抗について」(中村ゼミ)であった。村山論文の審査は宮町教員と中村教員。そして安藤論文の審査は、中村教員と岡崎教員が行った。
 村山論文は、英国詩人ウィリアム・ブレイクの詩集『無心の歌、経験の歌』中の小品、「土くれと小石」を中心に論じたもの。「土くれ」の自己犠牲的な愛と、「小石」の自己中心的な愛。どちらがより幸せで、どちらがより多くを知っているのか。この点について、詩集『無心の歌、経験の歌』の中の他の詩や挿絵も取り上げながら考察している。
 安藤論文は、アメリカ黒人公民権運動の指導者、キング牧師について。キング牧師は黒人差別に対して、なぜ非暴力で抵抗したのか。そして非暴力抵抗をどのようにして一般に広めたのか。運動の成果はあったのか。これらの点について、現代アメリカ社会を視野に入れながら論じている。
 二名の卒論は、いずれもゼミでの研究成果をまとめた力作である。大学生活の最後に全力で打ち込んだ成果は、きっと卒業後に何らかの形で現れるだろう。新四年生も、是非やりがいのあるテーマを見つけ、卒論に取り組んでもらいたい。
(中村敦志)



臨床心理学研究科
修士論文発表会 開催される

 大学院臨床心理学研究科第一期生の修士論文発表会が平成14年2月20日(水)に開催された。発表会には、本研究科院生、および関係教員等が出席し、活発な議論が交わされた。一期生は入学時10名であったが、休学・その他の事情のため、今回修士論文を提出した者は六名となった。
 修士論文の内容は、以下の通りである。小山充道教授の下で学んだ川上陽子、黒岩美佐の両氏は、それぞれ「脳障害者における障害の自己認識と心理的受容-対話療法的接近」「外傷性脳損傷者への心理療法-対話療法への道すじ」を提出した。両論文ともに、脳障害者に対する対話療法的実践を行い、その事例研究に基づいて書かれている。笹田(堀)琴美氏は、小片基教授の指導の下に「心的外傷からの回復援助―DVによる心的外傷と解離体験への理解―」をまとめた。この論文では、ドメスティック・バイオレンス(夫婦間暴力)という親密な関係の対人間暴力下における解離体験と外傷後ストレス障害について、被害者の体験の分析をもとに検討している。清水信介ゼミに所属した三名は、それぞれ「中年期女性における配偶者との死別体験に関する一考察―体験者の語りを手がかりにして―」(西村則子)「現代青年の対人不安に関する一研究」(三浦春美)「自己愛人格傾向に関する実証的研究-過剰警戒型と無関心型の比較検討1」(渡辺亮子)を書いている。西村論文は、死別体験後の心理過程とアイデンティティの変化について深い分析を行った力作である。三浦論文では、対人不安の様態によって青年を四類型に分け、その特徴を検討している。渡辺論文は、一般青年を対象に、自己愛傾向における無関心型と過剰警戒型について、理想自己、現実自己、恥体験の関係から考察したものである。
 六名全員口述検査に合格し、3月16日に挙行される学位記授与式において修士の学位を授与される。なお、修士論文の要約を収録した『臨床心理学研究科修士論文集』が発行されているので、ご覧いただけると幸いである。
(清水信介)



臨床心理士をめざして

 臨床心理学研究科の一期生として入学した日から、早いもので二年が経った。受検の日、面接官より志望動機を問われ、震える声で「目標は臨床心理士資格取得です」と答えた事を今でもはっきりと覚えている。
 大学院では、多くの先生方にご指導をうけた。また、心理職に限らずさまざまな臨床現場に携わる諸先輩方にお会いし、彼らの仕事に対する姿勢から教えを請う機会もたくさん得た。なにより、今を懸命に生きようとするあまり、さまざまな思いを抱えきれなくなったクライエントの方々は、ご自身の生き方をもって心理臨床とは何かを示して下さった。それは、自ずと私自身に向き合い語りかける時間を持つことにもつながった。そして、私のなかで『臨床心理士』という言葉に厚みや重みが増し続けた。今の私にとって、『臨床心理士』は「ひとの心に臨む」専門職を意味する「資格名称」であり、畏れと希望とやりがい感をもたらす言葉である。就職後は、さらに「ひとのこころ」に寄り添いながら、病院臨床を歩んでいきたい。
(黒岩美佳)




定年退職教員プロフィール

北爪真佐夫 教授(日本史学)

 国学院大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了後、1977年札幌商科大学人文学部教授、1984年校名変更に伴い札幌学院大学教授となる。日本史、日本社会論、人間学概論などを担当。1990年より角川源義賞(国文・国史著書)推薦委員、2001年より国史学会評議員。学内では、全学教務委員会委員長、教務部長、国庫助成教授会連合本学代表などを務める。『文士と御家人〜中世国家と幕府の吏僚』『中世初期政治研究』『中世政治経済史の研究』など著書、論文多数。札幌学院大学名誉教授。
佐倉朔教授 教授(人類学)

 東京大学理学部大学院(旧制)満期退学後、千葉大学医学部助手、東京医科歯科大学助手、同助教授を経て、国立科学博物館人類第一研究室長。1991年札幌学院大学人文学部教授。人類学、人間学概論などを担当。「母と子のよい歯のコンクール中央審査委員」「財団法人自然環境研究センター監事」など。学内では総合教育センター長、学園常務理事などを務める。「鎌倉市材木座発見の中世遺跡とその人骨」「増上寺徳川将軍墓とその遺品・遺体」 "The Amud Man and His Cave Site" など著書、論文多数。

  定年退職教員と語る会  

 人文学部では3月31日付けで2名の教員が定年退職された。学部では退職される教員を囲んで「語る会」が催され、当日は同僚教員や卒業生の参加があって盛況であった。
 お二方の今後のご健勝を祈念致します。


私の大学生活

 去年一年間は、新しいことや変化が多い一年間になりました。今までにない勉強が多数あり、そのどれもが新鮮でした。勉強に関しては、どのようにやっていくか、少しつかめた感があるので、二年生ではもっと要領よく勉強していきたいと思います。
 僕は去年、印象に残ったことが二つあります。一つは夏期集中講義。平野先生の講義では、いじめについて教えてもらい、実際にカウンセリングを用いた現場の話を聞かせていただき、印象に残りました。二つめは箱庭療法学会のお手伝いをさせてもらったこと。ここでは河合隼雄先生の話を生で聞く機会もあったので、よい経験をさせてもらいました。
 二年生になった今年は、去年得た経験を活かせるようなサークルを作ろうかと、友人と話しています。どんなサークルになるか未定ですが、これから入学してくる後輩にも引き継がれていくようなサークルを、これからの学生生活で作っていきたいと思います。
(臨床 山田 陽大)

 私は、今まで耳の不自由な方と接したことがありませんでした。接するきっかけとなったのは、ノートテイクというボランティアです。ノートテイクとは、耳の不自由な方が講義の内容をより理解できるために、ノートテイカーが講師の方々が話されていることを、ノートに書くという援助活動です。
 私は、耳の不自由な方と初めてお会いしたとき、手話ができない私は、どのようにしてコミュニケーションをとればよいのか悩みました。しかし、実際にお会いしてその不安は消えました。なぜなら、手話が使えなくても自分の意志を相手に伝えたい気持ちがあれば伝わるとわかったからです。私の抱えていた不安は、とても小さなことと気づきました。私は、この一年、耳の不自由な方と接していてその方ともっと仲を深めたいと思いました。そのためには、手話の必要性を感じました。今年度は、手話でより深いコミュニケーションをはかることを目標に頑張りたいです。
(人間 金丸 芽生)



 
英語英米文学科
出身教師の会 設立の経験
 

 英語英米文学科出身教師の数が、81年卒業生から数え、平成14年度採用分を合わせると50名になる。これは一つの勢力であり、一団として結集することにより様々なことをなし得る潜在性を秘めていると考えた。研究・研修会、教員志望学生の援助、情報収集や連携協議、母校の発展に資する事業等がまず考えられる。学科会議での検討を経て、会の結成を働きかけることとなり、江別萬及び近隣の学校に勤務する卒業生が準備委員会を結成し活動が始まった。
 まだ一度も集まったこともなく、年齢的にも20歳以上の幅があることから、性急にまとめ上げようとしないように心がけ、本会の設立に対する全般的な意向を探るアンケート調査から始めることとした。幸い、非常に多くの卒業生から賛同する旨の意見が寄せられ、発会式に向けて大きく前進することとなった。本学には、商学部卒業生の高等学校商業科教師による「札幌学院大学商業科教師研究学会」(略称…文泉教)が平成10年1月に結成されているので、これをお手本とさせてもらうことにした。
 設立の準備が整い、あまり時間をおきすぎて気勢がそがれてもいけないと判断し、発会式を平成13年11月10日に決めた。また、本会の設立をより盛大に祝いたいとの考えから、先輩格である文泉教との同時開催が出来ないものかと働きかけたところ、大変快く同意が得られたことは誠に有り難いことであった。発会式には学長、人文学部長、英語英米文学科長をはじめ多くの教職員の方々にもご出席をいただき、今後の会運営のための幅広い示唆が寄せられた。会長には八九年卒業の成田智志君が選ばれ、本学からは、学科長と学科教職課程委員が顧問として会の運営に加わることとなった。第一回役員会を過日開催し平成14年度からの活動内容を検討している。
(教職課程委員中川文夫)



英語英米文学科
『海 外 留 学』

 英語英米文学科「海外留学」プログラム第二期生22名全員が研修を終えて無事帰国した。01年度の留学先はパシフィック・ルーセラン大学、カリフォルニア大学デーヴィス校(アメリカ)とエセックス大学(イギリス)の三校であった。02年度は右の三校にモナッシュ大学(オーストラリア)を留学先に加えて更に充実したプログラムとなった。
 02年度の留学希望者数は、アメリカ14名、オーストラリア12名である。イギリス(エセックス大学)は希望者が定員に満たず中止になった。これには他と比べて割高になる費用と求められる英語力の高さに原因があると思われる。


合格おめでとう

 北海道教育大学院教育研究科(教育心理学専攻)
  長内 普子(人間科学科01年度卒 小林ゼミ)

 北西学園大学大学院社会福祉学研究科(心理学専攻)
  石川 正人(人間科学科01年度卒 小林ゼミ)

 札幌学院大学大学院臨床心理学研究科
  荒川 祐介(人間科学科01年度卒 池田ゼミ)
  草間 文大(人間科学科00年度卒 小山ゼミ)



2001年度学部教員の人事、研究活動等(10/1〜4/1)

◎教員の異動
▼就任(4月1日付)大学院臨床心理学研究科長

●池田 光幸 02年4月1日〜04年3月31日

▼退職(3月31日付)

●北爪 真佐夫(歴史)
●佐倉 朔(人類学)
●小山 充道(人格心理学)
●清水 信介(臨床心理学I)
●C.C. Williams(英語)

▼採用(4月1日付)

●教授 片桐 元恵(福祉科教育法)
日本女子大学文学部社会福祉学科卒業
北海道福祉サービス適正化委員会事務局長

●助教授 臼杵 勲(文化史特殊講義E)
筑波大学大学院歴史人類学研究科博士課程単位取得退学
文化庁文化財部記念物課文化財調査官

●助教授 松川 敏道(障害者福祉論)
北海道医療大学大学院看護福祉学研究科修士課程修了
北海道医療大学看護福祉学部医療福祉学科助手

●講師 橋本 忠行(発達臨床心理学B・心理療法A)
九州大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科助手

▼昇任(4月1日付)

●教 授 徳田 仁子(助教授)
●教 授 湯本 誠(助教授)
●助教授 岩壁 茂(講師)
●助教授 津田(平体)由美(講師)
●助教授 中原 睦美(講師)
●助教授 森 直久(講師)

◎名誉教授称号授与(4月1日付)

●北爪 真佐夫

◎国内研究員(在宅研究員)

●廣川 和市 02年10月1日〜03年3月31日「斎藤喜博と島小学校1952年4月〜1963年3月」

◎在外研究員

●宮町 誠一 02年4月1日〜03年3月31日「英国詩人ウィリアム・ブレイクの思想的背景」

◎海外研究出張

●川瀬 裕子 01年12月22日〜02年1月8日アメリカ「現代アメリカ演劇研究のための資料収集及び観劇」
●坪井 主悦 02年2月20日〜02年2月28日ポーランド・スイス「ブロッホ年代記及びブロッホ没後100年記念国際学会打合せ」
●岩壁 茂 02年3月1日〜02年3月13日アメリカ「心理療法研究ワークショップ参加・研究発表」
●宮町 誠一 02年3月7日〜02年3月15日イギリス「ブレイク研究のための最新資料収集」
●松本 伊智朗 02年3月22日〜02年4月2日イギリス「イギリスにおける児童虐待対応等の聞き取り調査」

◎人文学部教員出版物

●岡崎 清
(共著)大浦暁生監修『「アメリカの悲劇」の現在―新たな読みの探求―』中央大学出版部
02年1月253頁3,500円

●小片 基
(分担執筆)ウァルデマール・キッペス編「心と魂の叫びに応えて―スピリチュアルケアー』サンパウロ出版
01年10月149頁2,800円

●北爪 真佐夫
(単著)『文士と御家人―中世国家と幕府の吏僚』青史出版
02年3月398頁9,000円

●酒井 恵真
(編著)『日系ブラジル人の定住化と地域社会』お茶の水書房
01年10月376頁6,800円

●鈴木 健太郎
(分担執筆)『アフォーダンスと行為』金子書房
01年11月222頁2,000円

●徳田 仁子
(分担執筆)『魂と心の知の探求』創元社
01年7月752頁5,000円

◎委嘱発令

●後藤 弘 日本英文学会北海道支部評議員(日本英文学会北海道支部)(02年4月〜03年3月)
●滝沢 広忠 日本遊戯療法学会理事(日本遊戯療法学会)(01年7月)
●徳田 仁子 第一高校スクールカウンセラー(第一高校)(02年4月〜03年3月)
●中原 睦美 立命館慶祥中学校・高等学校スクールカウンセラー(立命館慶祥中学校・高等学校)02年2月15日〜03年3月31日
●布施 晶子 江別市介護保険事業計画策定等委員会(江別市保健福祉部)01年11月9日〜03年3月31日

◎研究助成

●岩壁 茂 「作業同盟の確立過程の実証研究」(文部科学文化省科学研究費補助金)230万円
●松本 伊智朗 「育児をめぐる家族関係と児童虐待に関する研究」(北海道青少年育成協会委託研究)99万円


編集後記

「学部の諸君はこの四年間に見事に成熟されました」―これは先の学位記授与式で学長が卒業生へ贈った誰の言葉です。01年度後期学部の活動を伝える本号では、「卒業論文紹介」「教員採用試験現役で合格」等、卒業間近の学生達の四年間の努力と成熟を窺わせる記事に加えて、大学生活の新鮮な感動が伝わる「私の大学生活」を掲載した。まだ他にも伝えるべきことは多いが、ハムレットに倣って後は沈黙。
(及川英子)