心理士や他の対人援助を志す人へ〜私たちの強みと願い

○心理の専門家による対人援助は、医療や教育だけではなく福祉や司法その他へどんどん職域を拡大しています。近年は全国臨床心理士研修会で、心理とは縁遠そうな多重債務問題が題材になりました。また、災害支援などは心理学だけではなく人としての総合力が試されます。これから臨床心理学という学問はますます多様な人間社会全体の知識を必要とする総合的な実践学問になるでしょう。

○私たちの学科の強みは、単に歴史が古いだけではなくさまざまな分野の教員が幅広くいるということです。それは研究分野が医療、福祉、司法、教育と網羅的なだけではなく、心理学的な技法の面でも、精神分析、認知行動療法、人間中心療法、身体心理学、発達臨床、コミュニティ支援などのあらゆる専門家がバランスよく集められています。

○文化系の4学部8学科の総合大学としての強みもあります。社会学、法学、経済学、語学、教育学他のあらゆる人間社会の専門家がいます。人間を取り巻く多種多様な問題を心理学のみならず多面的に考えることができる、私たちはそんな大学です。

○私たちは、特に大学院は心理士養成のためのコースですが、学科ではあえて心理士以外の様々な対人援助にも視野を広げてほしいと考えます。もちろん心理学はちゃんとお教えしますが、大切なのはなにより皆さんのこころ、人として視野を広く持つ、援助者としての魂が偏らないことだと思うのです。魂がすくすくと育つなら、その先の進路が当初の希望通り心理士でも精神保健福祉士でも、銀行員でも民間のどんな業種でも、その時その場で人を支え手伝える作戦を複眼的に作り上げられる人材になると考えるからです。心理士が人をケアするのではなく、人が人をケアするのです。その魂を磨き上げるために私たちの大学すべてを存分に使って下さい。